内山昂輝が語る、狗巻棘の感情表現。圧倒的に少ない言葉、セリフに込めた想いとは?
「個性の強い先生には耐性があります(笑)」
乙骨、真希、狗巻、パンダの担任である五条先生にはどのような印象を持っているのだろうか。「個性的でいいと思います。ただ、僕の高校時代にもかなり個性の強い先生が多かったせいか、変わったキャラクターの先生には耐性があります(笑)。実は先日、母校で講演会をする機会があって、久しぶりに先生たちと会うことができました。高校時代には母校しか知らないから『先生ってこんなもんか』と特別キャラが濃いとは思わなかったけど、卒業して、大学を経て社会人となって仕事をするなかで、『あれ、なんか変だったのかも?』と感じるようになって。久しぶりに再会してわかりました。個性的な先生が多い学校だったんだなと。私立なので定年まで務める先生も多く、まったく変わってないなと実感しました。新しい先生もいましたが“新キャラ”と呼べるくらい、かなりクセがあっておもしろかったです。そんな高校時代があったから、五条先生もすんなり受け入れられたのかもしれません(笑)」。
乙骨、真希、狗巻、パンダのように、いつも一緒にいた仲間とは、いまでも良い関係が続いているという。「テストがかなりハードで、テスト週間は一夜漬けの毎日でボロボロでした。だからテスト最終日は、気の合う仲間と街へ繰り出し、ラーメン食べたり、ゲームセンターに行ったりして打ち上げのようなことをしていました。つかの間の休息という感じの楽しい思い出です。いまでも仲がよくて、この前も夜中にオンラインでマリオパーティをやりました。結婚して子どもがいる友だちは、子どもを寝かしつけてから参加したりして。三十代に突入したけど、関係性や感覚は当時のまま変わりません」。
取材・文/タナカシノブ
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