長澤まさみ×東出昌大×小日向文世が改めて語る「コンフィデンスマンJP」と互いへの想い「こんなに長い付き合いになると思わなかった」

インタビュー

長澤まさみ×東出昌大×小日向文世が改めて語る「コンフィデンスマンJP」と互いへの想い「こんなに長い付き合いになると思わなかった」

人気シリーズ最新作にして映画化第3弾『コンフィデンスマンJP 英雄編』(公開中)で、今回も痛快なコンゲームを繰り広げる3人組を演じた長澤まさみ東出昌大小日向文世。劇中はもちろん、番宣や舞台挨拶でも息の合った掛け合いをしてきた3人に、シリーズ集大成となった本作の撮影秘話と共に、長年共演してきたなかで見えてきた互いの魅力について語ってもらった。

ダー子(長澤)、ボクちゃん(東出)、リチャード(小日向)が騙し合いの真剣勝負を繰り広げることに
ダー子(長澤)、ボクちゃん(東出)、リチャード(小日向)が騙し合いの真剣勝負を繰り広げることに[c]2022「コンフィデンスマン JP」製作委員会

頭脳明晰なダー子(長澤)、情にもろいボクちゃん(東出)、百戦錬磨のベテラン、リチャード(小日向)は、欲にまみれた人間たちから巨額のお宝を騙し取る“コンフィデンスマン”こと信用詐欺師だ。3人の結束力は固いと思っていたが、彼らの師で、“英雄”と謳われた3代目ツチノコ(角野卓造)が死去したことで、4代目ツチノコの称号をかけて、3人が騙し合いの真剣勝負を繰り広げることに。ダー子たちは、世界遺産の都市マルタ島のヴァレッタで、様々な詐欺を仕掛けていく。

「ダー子たち3人だけでの新たな展開ではなく、プラスαを入れた新しいものに」(長澤)

ダー子役を演じた長澤。本作の脚本はシリーズ史上最大レベルの難解さだったそう
ダー子役を演じた長澤。本作の脚本はシリーズ史上最大レベルの難解さだったそう撮影/興梠真穂

――シリーズ最高傑作と呼び声の高い本作ですが、脚本を読んだ段階では、時制が何度も巻き戻るストーリーを把握するのは至難の業だったとか。

長澤「最初に脚本を読んだ時、すっとは読めなかったです。でも、完成した映画を観たら、すごくわかりやすくなっていました」

――人気脚本家の古沢良太さんが全シリーズの脚本を手掛けていますが、特に今回驚かされたのはどんな点でしたか?

小日向「3代目ツチノコという存在を出したところがすごいなと。毎回よくこんなことを思いつくなあとびっくりします」


ダー子たちが師とあおいだ伝説のコンフィデンスマン、3代目ツチノコ(角野卓造)
ダー子たちが師とあおいだ伝説のコンフィデンスマン、3代目ツチノコ(角野卓造)[c]2022「コンフィデンスマン JP」製作委員会

長澤「古沢さんとプロデューサーさんの成河(広明)さんが仕掛け人ですが、本当にいろんなアイディアを出されます。ダー子たち3人だけでの新たな展開ではなく、そこにプラスαを入れたさらに新しいものを考えるのは実に難しいと思いますが」

小日向「今回は、ボクちゃんを本気にさせる展開がよかったよね」

長澤「ボクちゃんはいつも本気です(笑)」

東出「そうそう(笑)。ただ、自己認識ができてないだけで、いつも本気で生きている」

――リチャードも、これまでになかったクールな一面を見せていますね。

東出「今回のリチャードはものすごくカッコいいし、クールでちょっと怖いぐらいです。ただ、ドラマを思い返せば、そういえばリチャードって、メンズエステに通っていたなあと改めて思い出しました(笑)」

小日向「あったあった(笑)」

東出「全員の私生活が謎だらけなので、なんにでもなれますね。破天荒で愉快な仲間たち3人が、底抜けの明るさを人に届けられる点が、シリーズの魅力かと」

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