堀田真由が驚いた、島崎信長&榎木淳弥の“声優力”「どんな球を投げても全部拾ってくれる」『ブルーサーマル』アフレコ現場に潜入
島崎と榎木が明かす、声優としての堀田の魅力は?
本作で声優業に初挑戦した堀田だが、スタッフからのどんな指示にも食らいつき、まっすぐにたまきに向き合っていた。実写での芝居ならば顔や動作も含めて表すことができる場面も、アニメでは声や吐息だけでそのニュアンスを表現する必要がある。「息、強めで」「驚いている感じを息で表現して」など繊細な演出が入るが、堀田は息づかい一つ一つに感情を込め、みるみるうちに愛くるしいたまきが出来上がっていく。スタッフも「“強め”とか、そういった感覚がわかるようになってきていますね」と堀田の勘のよさを称えていたが、島崎と榎木も彼女の演技から刺激を受けることもあったという。
島崎が「倉持はたまきの先輩かつ教官という立ち位置だけど、空知はもっと距離が近くて、たまきと対等に言い合う関係性だから、榎木くんは僕よりもさらに堀田さんのお芝居を意識していたんじゃない?」と尋ねると、榎木は「実は事前に堀田さんのことをめちゃくちゃ研究してから、今日のアフレコに臨みました」と告白しつつ、「お芝居のパターンが、やっぱり僕らとは違うんです。声優の芝居は“声優の型”みたいなものがあるんですけど、堀田さんはその型にハマらないので、発声や言い回しがすごく自然体で。『こういうふうにやると、こう聴こえるんだ』とすごく刺激になりました」と話す。
すると島崎も「声優としての仕事に慣れてくると、“声優としての文法”が知らず知らずのうちに備わってくるんです。もちろんそれも大切なものなんですが、堀田さんの場合はその“文法”に染まっていないからこそ、僕らからは出てこない、より新鮮な発想や表現をされていると感じましたね」と同意。声優としての堀田の魅力について、「そもそも素敵な役者さんですが、声の表現をする素質もすばらしいと感じました。このままの感性や感覚を持ちつつ、これからもいっぱい声優の仕事に挑戦してほしいですし、機会があればまたご一緒できたらうれしいなと思います」と期待と共に語っていた。