『フレンチ・ディスパッチ』と一緒に楽しもう!ディズニープラスでウェス・アンダーソンの世界をイッキ見
『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)
ベルリン国際映画祭の銀熊賞(監督賞)を皮切りに、第87回アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされ4部門を受賞。ウェスの国際的評価にブーストをかけた代表作。架空の国ズブロフカにあるヨーロッパ最高峰のグランド・ブダペスト・ホテルの“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・Hが、お得意様のマダムDが殺された事件の容疑者として追われながら、事件の真相を究明するために駆け回るミステリーコメディだ。
1932年と1968年、1985年と複数の時代を往来し、画面サイズもスタンダードとビスタ、シネスコの3種類を利用。それぞれの画面サイズに合わせた構図テクニックと遊び心あふれる演出は、最新作『フレンチ・ディスパッチ』でも見受けられる。長編映画では初めて単独で脚本を執筆したウェス。玩具箱のようなポップな世界観に、3人のオスカー受賞俳優を含む超豪華なキャスト陣のアンサンブル。ウェス作品がここまで愛されている理由は、この映画を観ればよくわかるはずだ。
『犬ヶ島』(18)
『ファンタスティックMr.FOX』(09)につづいてウェスがストップモーション・アニメーションに挑んだ本作は、黒澤明監督作品などの日本映画への愛情にあふれた人間と犬のユニークな冒険活劇。感染症の蔓延によって“犬ヶ島”と呼ばれる離れ小島に追放されてしまった愛犬を救い出すために、島へと向かった12歳の少年と、そこで出会った5匹の犬たちとの大冒険が描かれていく。
造られた人形の数は1097体で、670人のスタッフによって445日をかけて撮影を敢行。100分の作品に仕上げるために撮影された静止画の枚数は144000枚と、途方もない労力が費やされて作り上げられたシュールな世界観はクセになること間違いなし。いつも通りのウェス作品常連俳優に加え、日本からも渡辺謙や村上虹郎、夏木マリ、RADWIMPSの野田洋次郎、さらには山田孝之や松田龍平、松田翔太、池田エライザといった顔ぶれがボイスキャストとして登場する。
現在MOVIE WALKER PRESSの「サーチライト・ピクチャーズ」スペシャルサイトでは、『フレンチ・ディスパッチ』の公開を記念して「ウェス・アンダーソン監督作イッキ見キャンペーン」を実施中。スペシャルサイトからディズニープラスに登録すると、dポイント(期間・用途限定)が500ptがプレゼント。この機会にディズニープラスに登録し、ウェス・アンダーソンの唯一無二の世界を見放題で何度も堪能してほしい!
文/久保田 和馬