宜保愛子も拒否した、実在する心霊スポット…本当にヤバい“坪野鉱泉”の怖い話
霊能力者も危険を感じる…坪野鉱泉にまつわる数々のウワサ
ホテル坪野が閉業するきっかけになったのは1980年ごろにプール施設で起きた男児の水死事件であると言われている。また、閉業後に行方をくらませたというオーナーがボイラー室で首を吊ったというウワサや、肝試しに入った若者が建物の中で幽霊を見てしまったという目撃情報も数知れず。そのため地元では「絶対に近付いてはいけない場所」とされ、坪野鉱泉から無事に帰還するため「白い車で行ってはいけない」や「ドアを見つけても開けてはならない」「決して一人きりになってはいけない」などの“ルール”が言い伝えられている。
古くから水のあるところには霊が集まりやすいと言われているだけに、坪野鉱泉も例外ではないのだろう。1980年代から1990年代にかけて数多くの心霊番組やオカルト番組で活躍した霊能力者の宜保愛子が、この場所を訪れた際に強い危険を感じ、建物の中に入ることを拒否したというのは有名な話だ。実際にこの場所に関連した痛ましい事件も発生しており、軽い気持ちで足を踏み入れることだけは避けたほうがよさそうだ。
首なし地蔵が意味するものは…坪野鉱泉に匹敵する心霊スポットも
『牛首村』にはもう一つ、北陸を代表する心霊スポットが登場する。それは坪野鉱泉から西に55キロ、富山県と石川県の県境に位置する“宮島隧道”だ。山の中にひっそりとたたずむ、わずか55メートルしかない小さなこのトンネルの通称は“牛首トンネル”で、石川県側の地区の名前である「牛首」から取られている。「牛首」とは頭が牛で体が人間の霊力の強い神様「牛頭大王」にちなんで名付けられたものだ。ちなみに石川県には、この牛首地区から離れた場所に、かつて“牛首村”と呼ばれた場所も存在する。
この牛首トンネルが開通したのは1928年。数十年前にこのトンネル内で男性が焼身自殺をし、その男性の母親も息子を追ってトンネルの近くで首吊り自殺をしたというウワサがこの場所を心霊スポットへと変えた。それ以降、深夜に喪服を着た老婆の霊を見たという話など、多くの心霊現象が報告されるように。トンネル内には地蔵が安置されているが、その地蔵が血の涙を流したという話も。現在は首のない地蔵が安置されている。