デビュー前から次作オファーも!スピルバーグが認める歌姫レイチェル・ゼグラーの奇跡の歌声
スティーブン・スピルバーグ監督による伝説のミュージカルの映画化『ウエスト・サイド・ストーリー』(公開中)。1950年代のニューヨーク、ウエスト・サイドを舞台に、分断に逆らった恋人たちの“禁断の恋”を描いた感動作だ。原作となったのは1957年のブロードウェイ・ミュージカルで、この舞台はトニー賞2部門を受賞。1961年には映画化され、アカデミー賞で作品賞を含む10部門を受賞している。
スピルバークが自ら「キャリアの集大成」と呼ぶ本作で、ヒロインのマリア役に抜擢されたのが、奇跡の歌声を持つレイチェル・ゼグラーだ。3万人が参加したオーディションの中からスピルバーグに見出されたゼグラーは、当時まだ16歳。デビュー作となった本作の公開前にすでに超大作への出演も決定している。
そこで今回は、スピルバーグのディーヴァ=歌姫として降臨した期待の新星レイチェル・ゼグラーの魅力に迫ってみたい。
YouTubeのチャンネル登録者数は20万人以上
アメリカ・ニュージャージー州出身、母方の祖母がコロンビア出身のゼグラーは、2001年5月3日生まれの20歳。幼い頃から学校の劇団に所属していたという彼女はミュージカルが大好きで、ブロードウェイにも足しげく通っていたという。
また、高校時代の演劇プログラムでは「美女と野獣」のベル役や「リトル・マーメイド」のアリエル役ほかで主演を務め、2017年にベルゲン舞台芸術センターで行われた舞台芸術スクールの発表会では本作と同じマリア役に扮した経験も。
そんな卓越した歌唱力の持ち主であるゼグラーは2015年からYouTuberとして活動を開始。現在のチャンネル登録者数は21.8万人超(2月3日現在)で、彼女がカバーしたレディー・ガガ主演作『アリー/ スター誕生』(18)の主題歌「Shallow」の熱唱は高く評価されている。
1年がかりのオーディションで見事マリア役に!
小さいころからミュージカルのセンスを磨いてきたゼグラーだが、本作出演のきっかけは『ウエスト・サイド・ストーリー』のキャスティング・ディレクターであるシンディ・トーランからのキャスティング募集のツイッターだった。マリア役を公募していることを知った彼女は、オーディションのためにすぐさま自分の歌を入れたテープを送付。最終的に抜擢されるまでに1年がかりだったと後に語っている。