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小松菜奈と坂口健太郎が『余命10年』で考えた、愛する人に出会える奇跡

インタビュー

小松菜奈と坂口健太郎が『余命10年』で考えた、愛する人に出会える奇跡

「和人として茉莉ちゃんをどれだけ好きになれるか、どれだけ好きでいられるかというのが演じるうえでの核でした」(坂口)

演じていて、自身の感情を止められなかったシーンがあったという坂口健太郎
演じていて、自身の感情を止められなかったシーンがあったという坂口健太郎撮影/HIROKI KATO

――桜のシーンも満開になるタイミングを見計らってロケをされたとか。四季折々の美しいシーンが散りばめられていますが、約1年をかけてじっくりと撮影できたことで、より役と一体化できたのでしょうか?

小松「それは絶対にあると思います。通常は1~2か月で終わる撮影が多いのですが、今回は約1年かけて撮ることができたので、最初のころと終わるころでは、スタッフさんや共演者の方々との温度感や心の距離感がまったく違いました。カメラと被写体との距離感もすごく変わっていったなと思います。そこにちゃんと時の流れを感じたし、本当に1分1秒をみんなで共にしていた感じがして、その距離の近さが映像にも出ていたと思います」


桜並木を2人で歩くシーンがとても印象的
桜並木を2人で歩くシーンがとても印象的[c]2022 映画「余命10年」製作委員会

坂口「僕としては、和人役を演じることに対しあまり特殊なことはしなかったです。和人として茉莉ちゃんをどれだけ好きになれるか、どれだけ好きでいられるかというのが演じるうえでの核でしたが、現場のスタッフさんは、僕たち役者が最大限、いい芝居ができるようにと、すべての環境を整えてくれました。そういうなかで芝居をしていくと、やっぱりどんどん思い入れが強くなっていくんです。

桜が満開のシーンは特にそうで、全員がこの作品のために、茉莉のためにという気持ちで動いてくださっていたから、僕たちは100%、いや、もしかしたらもっと上の力が出せたのかもしれないです。坂口健太郎としても、普段あまり表には出さない部分をえぐり出す瞬間がありました」

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