スウェーデンのヴィクトリア皇太子夫妻、ウクライナ難民支援のイベントに出席

スウェーデンのカール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃夫妻、ヴィクトリア皇太子とダニエル王子夫妻が、現地時間の10日に、ストックホルム宮殿のロイヤルチャペルで行われた礼拝で、キャンドルを捧げてウクライナの平和を祈った。

「Hola！」などによれば、同日夜にオンエアされた、ウクライナのためにユニセフ及び国連難民高等弁務官事務所、セーブ・ザ・チルドレン、スウェーデン赤十字社がコラボし、スウェーデンテレビ「TV4」が企画した募金集めのためのイベント「Sweden gathers and helps」に、ヴィクトリア皇太子とダニエル王子が出席。ストックホルム宮殿からほど近いキングス・ガーデンで実施されたイベントの様子は、王室の公式Instagramなどに掲載されている。

もともと王室は政治的なメッセージを発信することは避けなければならないこともあってか、スウェーデンの国旗カラーは黄色と青とウクライナと同じ配色だが、ヴィクトリア皇太子は茶系のワンピースや紺のダウンジャケットなどで出席し、メッセージ性があると捉えられかねない衣装は避けた様子。あくまでも争いの犠牲者をサポートする姿勢を賞賛する声も多い一方で、「人道支援はいいが、ウクライナという国を支持するべきではない」という、一部SNSユーザーからのコメントも寄せられている。

スウェーデンは北大西洋条約機構(NATO)に非加盟で、長きにわたって中立の立場を守ってきた。今回のロシアのウクライナ侵攻を受けて、国民の間でも加盟を求める声が高まっているというが、アンデション首相は、現地時間8日、地域の不安定化を招きかねないとして、NATOへの加盟に否定的な考えを示した。

文/JUNKO