“ネオ昭和”を発信する女子大生、阪田マリンが昭和~平成の懐かしい世界を堪能!映画『とんび』は「大事なことを思い出させてくれる」
「昭和のアイテム、ファッション、髪型…隅々まで楽しめる映画です!」
昭和37年から平成、そして令和までの60年にわたる、登場人物たちの人生をつづる本作。例えば映画冒頭にはオート三輪や植木等のヒット曲「無責任一代男」が登場するなど、徹底的なリサーチを重ね、衣装や美術、小道具にもこだわりながら、活気あふれる昭和の風景を再現。時代を映しだすアイテムも、ヤスやアキラの物語を鮮やかに彩っている。
「昭和が大好き」だという阪田だが、「本作は、昭和のよさが香っていて、平成生まれの21歳の私にとっては、そういった昭和のよさにも感銘を受ける映画でした」とにっこり。一体どのようなファッション、アイテムが気になっただろうか。
「まず麻生久美子さん演じるヤスさんの奥さん、美佐子さんの黒髪ロングヘアーがすごくかわいかったです。あと昭和60年代の場面で、アキラくんの恋人役を演じた杏さんのパンツ姿もすごくステキで。ちょっとバブルっぽい、トレンディドラマに出てきそうなパンツ姿でしたよね。それに胸元にリボンのついたトップスを合わせたりしているコーディネートもいいですね。そして小料理屋の女将、たえ子さん(薬師丸ひろ子)の着物に割烹着を合わせたスタイルもすごくステキでした!私もあのスタイルでまとめ髪にして、昭和の雰囲気のあるキッチンで撮影してみたいなと思いました」と大いに刺激も受けた様子。
さらに「ヤスさんと奥さんが暮らしていた部屋にあったカラフルなかわいいイスや、受験生になったアキラくんの部屋に貼ってあったペナントも印象的です。セブンスターのゴミ箱も気になりました。昭和のグッズって、カラフルでかわいさがあって、一つあると安心できるような温もりがあるなと思います。またフィンガー5の『恋のダイヤル6700』や八代亜紀さんの『雨の慕情』など、劇中で流れる音楽も、私も大好きなものがたくさんありました。時代が変わるごとに歌やファッションなどが新しくなっていくのがとても興味深くて、隅々まで見て楽しめました!」と声を弾ませていた。
「昭和の男、ヤスがかっこいい。ものすごく好きです」
また阪田は、ファッションやアイテムだけではなく、昭和の時代ならではといった“人と人との距離の近さ”や、相手を思いやる心にも胸を打たれたという。
「家の外にイスを出して、ご近所同士で将棋をしている人もいましたよね。そんな風景もいいなあと思いました。また、たえ子さんの小料理屋では、みんなでお酒を飲んでワイワイと過ごしていました。そのお店に行ったら、すでに仲間がいるという状況がとてもうらやましいなと思いました。私は昔の角川映画が大好きで、たえ子さん役の薬師丸ひろ子さんも大好きなんです。本作も薬師丸さんが出ていらっしゃると知って、すごくうれしくて。本作では“頼れるみんなのお母さん”といったたえ子さんの雰囲気がとてもステキで、私も劇中の登場人物になれるとしたら、毎日たえ子さんのお店に通って、ずっとたえ子さんとお話ししていたい!」と薬師丸ファンとしても、心が踊ったと話す。
キャラクターとしては、“ザ・昭和の男”といったムード満点の、破天荒ながら愛すべき父親のヤスに「とても心惹かれた」のだとか。阪田は「ヤスさんは目一杯、仕事に励んで、豪快にお酒を飲んで、なんでも言い合える友だちとつるんで、妻と子どもを大切にする男性。めちゃくちゃかっこいいですよね。私の好きなタイプとして、どんぴしゃです(笑)。ものすごく不器用なところもかわいらしいし、そんなヤスさんがアキラくんを本当に愛しているんだと伝わるシーンはグッときます。あんな豪快な人が町にいたら楽しいなと思いますし、演じられた阿部寛さんも役柄にピッタリでした」と惚れ惚れとしていた。
2000年大阪府生まれ、「ネオ昭和」の第一人者。昭和と現代の流行を織り交ぜた、新しいスタイルを「ネオ昭和」と名付けて独自に発信、注目を集めている現役大学生。現在、大阪府ラジオ関西で「マリンの気になるネオ昭和」(毎月1回、第2火曜日11時20分~)のパーソナリティを務めている。
Twitter:@marin_syowasuki
Instagram:marin__neo80s
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