ブルース・ウィリス、失語症により俳優引退へ「家族で一致団結し、困難に立ち向かいます」
日本ではソフトバンクのCMで知られ、「ダイ・ハード」シリーズなど100本以上の作品に出演したアクション俳優ブルース・ウィリスが、現地時間30日、俳優業を引退することを明らかにした。元妻のデミ・ムーアと長女のルーマーが共に公式Instagramで明らかにしたもので、最近、認知能力に影響を及ぼす失語症と判断されたことから、引退を決めたという。
デミとブルースは1987年に結婚し、ルーマー、スカウト、タルーラの3女を授かるが、2000年に離婚。その後、ブルースは2009年にエマ・ヘミングと再婚し、マーベルとイヴリンの2人の子どもたちを授かったが、Instagramはこの5人の娘たちの連名で、「私たち家族は、愛するブルースはいくつかの健康上の問題を抱えており、最近認知能力に影響を与える失語症と診断されたことを皆さんとシェアしたいと思います。熟考の末、ブルースにとって非常に大きな意味のある、キャリアから離れることを決めました。家族にとってはとても大変な時期であり、皆様からの愛と思いやりとサポートに感謝しています。私たち家族が一致団結し一丸となってこの困難に向かっていますが、彼にとってファンの皆さんがどれだけ大きな存在であり、そしてファンの皆さんがどれだけのことを彼にしてくださったかを知っているので、皆さんにもかかわっていただきたかったのです」と、ブルースの失語症を告白した理由も明らかにしている。
「Sky News」が、「ショッキングなのは、ブルースは3月19日に67歳の誕生日を迎えたばかり。さらに2022年に公開される5つの作品と、今後さらに3つの作品の公開が控えており、まさにキャリアの真っ最中だったからです」と伝えている通り、20日にはデミがツーショット写真でブルースの誕生日を祝ったばかりであり、あまりの出演作の多さには、「金欠なのでは」ともささやかれていたほどだった。
失語症は、話す、書く、話を理解することに影響が出ることでコミュニケーションも難しくなる。認知症はゆっくり症状が表れるが、失語症は突然症状が表れることも多く、原因は、脳卒中や頭部の外傷などがあるが、原因はわからないことも多いという。言語聴覚士のエミー・レーヴスによれば、それぞれの症状を改善させるためのセラピーはあるものの、回復度合いには個人差があるという。
Instagramの最後は、「人生を大いに楽しもうといつもブルースが言っている通り、そうしようと思っています」と娘たち5人の名前と共に前向きな言葉で締めくくっているが、ファンらからは、「シェアしてくれてありがとう」「愛する家族のサポートがあって安心」「応援します」「ブルースは幸せ者ね」「ショックだけど前向きに受け入れないとね」といったコメントが寄せられている。
ブルースは1980年に映画デビューを飾るが、クレジットなしやエキストラなどの状態が続き、1987年の『ブラインド・デート』が公式映画デビューとなる。『ダイ・ハード』(88)のニューヨーク市警の型破りな刑事、ジョン・マクレーン役で大ブレイクを果たした。
文/JUNKO