映画ライターよしひろまさみちがプロの目線で「ファンタビ」人気を分析!「全方位が楽しめる作品になっている」

インタビュー

映画ライターよしひろまさみちがプロの目線で「ファンタビ」人気を分析!「全方位が楽しめる作品になっている」

4月8日の公開開始週では、週末動員ランキング初登場1位のメガヒットスタートを切り、公開からの10日間で日本での累計興行収入が20億円を突破した「ハリー・ポッター」魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(公開中)。主人公ニュートを演じるエディ・レッドメインも3年4か月ぶり、5度目の来日を果たすなど超大作らしい盛り上がりを見せている。

「ファンタビ」シリーズ最新作となる本作では、ニュートをはじめマグル(人間)のジェイコブらによって結成された凸凹チームが、5つのトランクが鍵となる“秘密の作戦”によって黒い魔法使いグリンデルバルドに挑む姿が描かれる。さらにそのタイトルどおり、「ハリー・ポッター」シリーズでもおなじみの偉大な魔法使い、“ダンブルドア先生の秘密”が明かされることに。本作からシリーズに触れる人もシリーズを追いかけてきた人も、それぞれの見どころがある本作の魅力、おすすめポイントを映画ライターのよしひろまさみちに語ってもらった。

映画ライターのよしひろまさみち
映画ライターのよしひろまさみち

「順番は関係なくどこから観ても楽しめるシリーズ」

「魔法ワールドのなかでも短いシリーズなので。興味はあるけど未見だった人も、ここからシリーズを知るのは問題ない!」と説明するよしひろ。

「呪文があまり出てこないことが、観てみようと思えるポイントになると思います。呪文が難しかったり、覚えるべき用語が多いと途中参加はちょっと躊躇するものだけど、一見さんお断り感がないから入りやすいはずです。ダンブルドアやグリンデルバルドを中心に今回メインで登場するキャラクターたちは魔法のエキスパートばかり。そのレベルの人たちは杖をピュッと振るだけで、呪文を言わなくても魔法がかけられるわけです。杖を振った瞬間、相手を気絶させる呪文なのか、ものを浮かせるための呪文なのか、どんな呪文が出てくるかわからないからこそのドキドキ、ワクワクがあって楽しめると思います」。

5つのトランクが鍵となる、“秘密の作戦”によってグリンデルバルドに挑む!
5つのトランクが鍵となる、“秘密の作戦”によってグリンデルバルドに挑む![c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.

さらに、主人公である、シャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートについて、「(初めてシリーズに触れる人は)この魔法動物学者のニュートって何者なの?と興味を持つ人も多いかも。そうなったら、1作目を観てみようと遡るきっかけにもなります。『ファンタビ』シリーズはいまのところ、順番は関係なくどこから観ても楽しめるシリーズだと思います」と、本作をきっかけに「ファンタスティック・ビースト」シリーズを見始めるのも楽しい、とよしひろは強く語る。

主人公ニュートを演じるエディ・レッドメインも3年4か月ぶりに来日を果たした
主人公ニュートを演じるエディ・レッドメインも3年4か月ぶりに来日を果たした[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.


「ジェイコブに魔法の杖が用意されているというところがもう最高!」

よしひろのお気に入りキャラクターである、ダン・フォグラー演じるジェイコブも大活躍する。ジェイコブはパン屋を営む陽気なマグル(人間)で、あることがきっかけでニュートと親しくなり、魔法界の存在を知ってしまう。今作では凸凹チームに加わり、彼にダンブルドア先生から魔法の杖も贈られる。

【写真を見る】「ファンタスティック・ビースト」シリーズの“癒し”担当?モテ要素しかないジェイコブ
【写真を見る】「ファンタスティック・ビースト」シリーズの“癒し”担当?モテ要素しかないジェイコブ[c] 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.

「ジェイコブがダンブルドアのチームに入ると、なにが起こるか予測ができません(笑)。チームみんなで敵に立ち向かうというのは、シリーズではおなじみの描かれ方です。最初はシャイで人と関わることが得意ではなかったニュートが、仲間と出会い、冒険を通して絆を深めていきます。基本的にはチームがあって、そこから仲間割れが起きたり、仲直りして戻ったり、新たなメンバーが加わったりと、シリーズとして“チーム”が売りという印象もあります。非魔法族のジェイコブは魔法が使えるわけじゃない。それが今回、まさかのジェイコブに魔法の杖が用意されているというところがもう最高!キュートなんだけど、これまではクイニー(アリソン・スドル)と相思相愛というくらいしか役に立ってなかったから(笑)。『もらっていい?』とダンブルドアに聞いて、杖を持ち帰ろうとするところとかも超かわいい。シリーズを通して期待を裏切らない、それがジェイコブです。『今回はなにをしてくれちゃうのかな?』という期待をせずにはいられないキャラクター。嫌われる要素がないというか、モテ要素をたくさん持ったキャラクターだと思います。パンもケーキも焼けるし、ファッションにも気を遣うおしゃれさんだしね」。


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