『ガーディアンズ』最新作、ひと足先に見てみたらやっぱり最高だった!
歌とダンスで銀河の危機を救うアウトロー軍団というこれまでのヒーロー映画の概念を覆し、大ヒットを記録した前作から3年。待ちわびていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)をひと足先に見てみたら…今回もやっぱり最高だった!
映画前半のMVPはベビー・グルート
主人公は誰なのか、断言できないくらい魅力的なキャラクターが多い本作。スター・ロードはもちろんのこと、妹・ネヴュラと関係性が描かれるガモーラ、新キャラクターの“不思議ちゃん”マンティスなど、全員が本当に魅力的に描かれている。そんななか、間違いなく言えるのは、映画前半のMVPはベビー・グルートだということ。
度肝を抜かれるのはオープニング。ソヴリン王国(金ピカ集団)からの仕事で貴重な電池を巨大宇宙怪獣から守るシーンだ。他のメンバーが命がけで戦っているのに、ベビー・グルートは音楽に合わせて踊っているだけ!終いには、敵に飛ばされてスピーカーを破壊してしまったドラックスに怒り狂う始末。それでも許されてしまうのは、ベビー・グルートが、かわいいからに違いない!
最高なジェームズ・ガン監督演出の数々!
前半のMVPがベビー・グルートなら後半は…?キーパーソンとなるのはヨンドゥだ。「えっ、誰?」「“ガーディアンズ”の一員じゃないじゃん!?」という声が聞こえてきそうだが、そんなことは関係ないくらい、本当にカッコいいのだ。今回、ラヴェジャーズ(荒くれもの集団)のリーダーでありながら予想もできない行動に出るヨンドゥ。口笛を吹きながらゆったりと歩を進め、矢を自由自在に操って敵を倒していく姿は超クールだ!
この場面はジェームズ・ガン監督のさえわたる演出の数々が堪能できる名シーン。凄惨なシーンにも関わらず、ムーディーな音楽を掛けたり、敵の断末魔の表情をアップで次々と映してテンポ感を出したりと、ガン監督らしいアイロニックでポップな映像を楽しんでほしい。
中学生かよ…!くだらなすぎるギャグのオンパレード
最後に紹介したいのは、これぞ『ガーディアンズ』というべき、本当にしょうもないギャグの数々。冒頭の戦闘シーンでは、他のメンバーたちが使用するジェットパックを拒むドラックス。その理由が…何ともくだらない!これ以外にも人の心を読み取ることができるマンティスが、スター・ロードのガモーラへの恋心を暴露すると、隣にいたドラックスが大爆笑したり、ロケットとドラックスが下ネタで盛り上がったりと、バカバカしいギャグのオンパレードだ。
にも関わらず全体的にはカッコよく、物語終盤にはほろっとさせられてしまう…。笑い&アクション、そして感動と誰でもいきなり楽しめるのはもちろん、“ファンなら間違いなく楽しめる1本”になっていたことも、ファンである筆者にとっては嬉しかった。【トライワークス】