ファンが選ぶ、初代「ウルトラマン」おすすめの“神回”ベスト10!『シン・ウルトラマン』の原点を振り返る
「『シン・ウルトラマン』公開記念「ウルトラマン特集」ファンが選ぶ10エピソード」結果は以下の通り。
第1位 第23話「故郷は地球」
第2位 第37話「小さな英雄」
第3位 第2話「侵略者を撃て」
第4位 第33話「禁じられた言葉」
第5位 第39話「さらばウルトラマン」
第6位 第34話「空の贈り物」
第7位 第35話「怪獣墓場」
第8位 第18話「遊星から来た兄弟」
第9位 第28話「人間標本5・6」
第10位 第1話「ウルトラ作戦第一号」
第1位に選ばれたのは、ジャミラが登場する第23話「故郷は地球」。東京で行われる国際平和会議の出席者を乗せた旅客機や船が爆破される事件が相次ぎ、調査に乗り出す科特隊。敵ロケットの撃墜に成功し、炎の中から立ち上がった怪獣を見た科特隊パリ本部のアラン隊員は、その怪獣ジャミラは人間だと語り始める。
長年「ウルトラ」ファンの間で“神回”として語り継がれるこのエピソード。世界各国が宇宙開発に乗り出した1960年代、そのエゴの犠牲となった人間が怪獣と化して地球へと襲来。連鎖する悲劇、怪獣との関係、正義のあり方などを考えさせられる深い一本。このエピソードを手掛けたのは、全39話のうち6エピソードを手掛けた実相寺昭雄監督と脚本・佐々木守。このタッグの作品はほかにも第34話「空の贈り物」が第6位に、第35話「怪獣墓場」が第7位にランクインしている。
そして第2位には“怪獣酋長”ジェロニモンが科特隊とウルトラマンに復讐するために怪獣を復活させようとする第37話「小さな英雄」が、第3位には第2話「侵略者を撃て」がランクイン。前者にはピグモンが、後者にはバルタン星人と、人気怪獣の登場エピソードが上位に入ることとなった。また『シン・ウルトラマン』ともリンクする、ザラブ星人が登場する第18話「遊星から来た兄弟」、メフィラス星人が登場する第33話「禁じられた言葉」も人気を集めている。
バラエティに富んだエピソードとデザイン性に優れた怪獣たちの登場によって、昭和・平成・令和と駆け抜けてきた「ウルトラ」シリーズ。この7月からは、テレビシリーズの最新作となる「ウルトラマンデッカー」の放送がスタートする。昨年放送された“令和版ティガ”「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の数年後を舞台に、エキスパートチーム“GUTS-SELECT”の若き隊員たちが織りなす青春群像劇が描かれていく。
初代「ウルトラマン」に熱狂した子どもたちが大人になり、その次の世代たちが熱狂した「平成ウルトラマン」シリーズの幕開けから早25年。また新たな世代へと「ウルトラマン」のスピリットが受け継がれるなか、『シン・ウルトラマン』の到来によってさらなる拡大を見せようとしている。今後も「ウルトラマン」の展開に注目しながら、この機会に過去のシリーズ作品と出会ってほしい。
ファミリー劇場『シン・ウルトラマン』公開記念「ウルトラマン特集」ファンが選ぶ10エピソードは、6月25日(土)22時5分より話数順に一挙放送される。
文/久保田 和馬