横浜流星、広瀬すずの告白に「僕のことは嫌いにならないで!」とお願い|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
横浜流星、広瀬すずの告白に「僕のことは嫌いにならないで!」とお願い

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横浜流星、広瀬すずの告白に「僕のことは嫌いにならないで!」とお願い

流浪の月』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が24日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、李相日監督が登壇し、映画の公式インスタグラムに寄せられたファンからの質問に答えた。

横浜流星演じる亮に対する感想を告白し、横浜がガッカリした様子を見せる場面も
横浜流星演じる亮に対する感想を告白し、横浜がガッカリした様子を見せる場面も

公開直後から、映画の感想がたくさん届いていると明かした広瀬。「長文メールがすごく多くて。そして、流星くんを嫌いになりそうというコメントが本当に多いです(笑)」と告白。横浜が演じる中瀬亮は、広瀬演じる家内更紗への強すぎる愛情が、やがて支配や暴力へと変わっていくキャラクターで、外見も内面も劇的に変化。新境地に挑んだ横浜の熱演が話題を呼んでいる。広瀬のコメントに横浜は、一瞬、ガックリの様子を見せながらも、背筋をピンと伸ばし会場を見渡しながら「そういう感想はうれしいです。でも、僕は亮ではないので、僕のことは嫌いにならないでほしいです」と呼びかけた。

松坂桃李は漫画家になりたかったことも明かした
松坂桃李は漫画家になりたかったことも明かした

イベントは、ファンの質問に答えるコーナーをメインに展開。更紗が子どもの頃、アイスクリームを夜ご飯にするという提案が受け入れらなかったことにちなみ、「子どもの頃にできなかったこと、諦めたこと」を発表することに。「はい!」と元気よく手を挙げた先陣を切った松坂は「子どもの頃、漫画家になりたくて、ノートに漫画を書き溜めていました」と明かし、ある日、机のうえに置いていたノートを姉に見られてしまい「絶望的に下手くそ」というコメントをもらったことを振り返る。「泣きながらゴミ箱にノートを捨てて、漫画家の夢は諦めました」と残念そうに語っていた。

横浜が習い事として空手を選んだ理由とは
横浜が習い事として空手を選んだ理由とは

横浜は「ない!」とキッパリ。「やりたいことを尊重してくれる家族で、反対されたことがないんです」と説明。自分でやりたいことを探すしかなく、そこで空手を選んだと説明していた。広瀬は「末っ子なので、すべてがおさがりでした。新品がほしかったです」とちょっぴり悔しそうな表情で力説。「制服もリコーダーも“使えるから”という理由でおさがりでした。さすがにリコーダーは…と思ったのですが、“消毒するから”と説得されて…」と苦笑い。結局、姉のリコーダーを使うことで承諾したことを明かしながらも、「やっぱり、おかしいですよね?」と多部らに同意を求める場面もあった。大人になってから新品を買えるよろこびが爆発したと満面の笑みを浮かべる広瀬に、松坂は「そりゃ止まらないね」と納得した様子だった。


舞台挨拶は今日が最後?!と撮影時に感じていたことを包み隠さず明かした
舞台挨拶は今日が最後?!と撮影時に感じていたことを包み隠さず明かした

上映後のイベントということで、トーク内容もネタバレあり。心が揺さぶられたり、印象に残ったシーンについて多部は、終盤での松坂演じる佐伯文と自身が演じる谷あゆみのやりとりに触れ、「谷さん的には、文に寄り添おうとしている、なんとか心と心が触れ合えないかと歩み寄っている感じがしました。でも、多部目線で言うと…こんなに一生懸命しゃべっているのに、なにも言葉が返ってこない。しかも、あんな死んだような目で最後の言葉を投げかけられる。なんなの?って思っちゃいました」と松坂のほうに視線を向け抗議。さらに「(舞台挨拶は)今日が最後だからはっきり言っちゃうけれど、もうなんで!と思うことはたくさんありました」とクレームを追加。すると松坂が「松坂的には…ごめんなさい。僕が文の代わりに謝ります」と頭を下げると、会場は大きな拍手に包まれた。アドリブシーンがあったのかという質問に李監督は、芝居のなかであふれてしまう感情に遭遇することがいくつもあったと、キャスト陣の熱演を称えていた。

タイトルと月を描いたポップを手にニッコリ
タイトルと月を描いたポップを手にニッコリ

松坂演じる文への不満をぶちまけた多部だったが、最後のあいさつでは「とても濃密な時間を過ごさせてもらいました」と監督、広瀬、横浜の名前を順番にあげて感謝の気持ちを伝え、松坂には「桃李くん、いつも本当にありがとう」と満面の笑みでお礼を伝えた。横浜は「映画を観て受け取ったものを信じてほしいです」と呼びかけ、松坂は「このチームでできたことが僕の宝物です」とニッコリ。広瀬は「更紗が文にかけてもらった言葉のように、少しでも(苦しい)気持ちが解放されほどかれていくように、(観た人が)幸福感に満ちていけばいいなと思います」と願いを明かし、李監督は「言葉にできないものをなんとか映像として作ろうとしていました。俳優たちの一挙手一投足、息遣い、目線を見逃さず、言葉以上に雄弁な映像を堪能してください」と呼びかけた。

取材・文/タナカシノブ

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