BLを通じた年の差58歳の友情と挑戦を描く1作に観客から共感の嵐!「好きなものを語り合える友だちは最高」

コラム

BLを通じた年の差58歳の友情と挑戦を描く1作に観客から共感の嵐!「好きなものを語り合える友だちは最高」

先日都内で開催され、約700人もの観客を集めた“ある作品”の試写会。この作品は映画ファンから満足度4.7(5点満点中)と高評価を得た。MOVIE WALKER PRESSは試写会に潜入し、その人気のワケを探ってみることに。参加者に作品に興味を持ったきっかけを尋ねてみると、アンケートには、

「おばあちゃんが漫画を読むっていうのが、新しくて興味を持ちました」(30代・男性)
「コミティア、BL、女子高生とおばあちゃんの交流という設定が気になってぜひ観たいと思いました」(30代・女性)


など「おばあちゃん」「漫画」「BL (ボーイズ・ラブ)」といった、なにやら気になるキーワードが。いったいどんな映画なのか?その魅力を試写会参加者の言葉から探っていく。

女子高生と老婦人が紡ぐ友人関係が尊すぎる!

芦田愛菜と宮本信子が体現する年齢差58歳の友人関係が尊すぎる!
芦田愛菜と宮本信子が体現する年齢差58歳の友人関係が尊すぎる![c]2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

ふと立ち寄った本屋で手にしたBLコミックに魅了されていく75歳の老婦人と、BL好きを隠しながら生活する17歳の女子高生が、好きなものを通して年の離れた友情関係を築いていく様子が描かれる『メタモルフォーゼの縁側』(6月17日公開)。

夫を亡くし一軒家に一人で暮らす市野井雪(宮本信子)と、友だちは少なく、将来も見えない悶々とした高校生活を送る佐山うらら(芦田愛菜)。うららのアルバイト先の本屋で出会った2人は、大好きなBL漫画の話をしたいという雪からのアプローチによって関わりを持つようになり、いつしか雪の家の縁側で頻繁にBL談義に花を咲かせる仲に。ある時、雪のふと放った「うららさんは自分で漫画を描いてみたくならないの?」の言葉をきっかけに、2人は同人誌の即売イベントへの出展という一大事に挑むことになる。


雪のひと言で、うららは漫画を描いてコミティアへ出展しようと決心する
雪のひと言で、うららは漫画を描いてコミティアへ出展しようと決心する[c]2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

本作の最大の魅力は、立場も年齢も違うが好きなものでつながる、極めて純粋な友人関係のすばらしさだろう。好きな漫画のキャラクターについてあれこれと笑顔で語り合う、仲むつまじい様子は多幸感に満ちあふれている。

「同じ“好き”でつながった2人が歳の差を感じさせないキラキラした関係を築いていく様がすてきで本当に癒しでした」(30代・女性)
「歳の差関係なく仲良くしているうららさんと雪さんがとっても羨ましくなりました!」(40代・女性)
「やはり好きなものを語り合える友だちは最高だと再確認しました。何歳になっても好きなものを追いかけるような幸せな人生にしたいです!私もこんな語り合える友だちほしい!」(20代・女性)


積極的な雪と人付き合いが苦手で自分の殻にこもりがちなうららの、一見、正反対な2人が友情を築いていく様も印象的という声も多かった。

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