「ロマンポルノ50周年記念プロジェクト」松居大悟、白石晃士、金子修介がそれぞれ新作を監督!
<スタッフ・キャストコメント>
●松居大悟(『手』監督)
「敬愛する相米慎二監督などが手がけた邦画の歴史あるレーベルに参加できること、光栄に思います。『今までとは違う、新しいロマンポルノを作りたい』という結城未来プロデューサーの熱意と、繊細に紡がれた山崎ナオコーラ先生の原作に胸を打たれ、シンプルにいいチームでいい作品を作ろう、と心掛けました。オーディションで出会った福永朱梨さんの佇まいがとにかく素晴らしく、福永さん演じる"さわ子"の感性を追いかけながら連れていってもらいました。誤解を恐れずにいうと、これは、福永朱梨の映画なのでは、と思ってます。楽しみにしてくれたら嬉しいです!」
●福永朱梨(『手』さわ子役)
「『手』に出会った時、他人事とは思えない繋がりを感じました。俳優と一緒にとことん悩んでくれる松居監督と心強い先輩方の胸をお借りし思いっきり飛び込ませて頂きました。私にとって、宝物のような作品です。ご覧いただいた方にも、大切な一本になればと願っています。年齢も性別も関係なく、沢山の方にこの映画に出会って欲しいです」
●白石晃士(『愛してる!』監督)
「私のロマンポルノは、未来を見ている映画です。オーディションで出会った川瀬知佐子さん、鳥之海凪紗さん、乙葉あいさんの3人が、それぞれの人生の未来に向けて、大切なものをさらけ出して全力で演技してくれたことに感謝し、この映画を3人に捧げます。ロマンという言葉にある希望のニュアンスに沿い、歴代ロマンポルノ幸福度ナンバーワンを目指してこの映画を作りました。どうぞお楽しみに」
●川瀬知佐子(『愛してる!』ミサ役)
「記念すべき日活ロマンポルノ50周年作品に携われたことを誇りに思います!私自身と、演じたミサという役は共に不器用な人間ですが、その不器用な奴が発する、特別な熱量をこの作品に込められたんじゃないかなと勝手に思っています。この作品を通してミサと出会えてよかったです。劇場で是非お会いしましょう!」
●鳥之海凪紗(『愛してる!』カノン役)
「役作りが難しいキャラクターでしたが監督やスタッフさんと話し合ったり、監修の方にたくさんアドバイスをもらって挑みました。同年代のキャストさんたちと一緒に撮影出来て楽しかったです。皆の思いが詰まった素敵な青春映画に仕上がったと思います」
●乙葉あい(『愛してる!』ユメカ役)
「オーディションから撮影までの間、不安で押し潰されそうになりながらも、なんとか周りの方々に支えられて撮り切ることができました。私にとって、初めての挑戦が詰まった作品です。とても貴重な経験をさせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんのお客様に届けて、スクリーンで楽しんでもらいたいです」
●金子修介(『百合の雨音』監督)
「33年ぶりのロマンポルノで考えたのは『愛の行為で女性は如何に輝くのか?』という観点で、美しくも切ない愛する時の姿を『心の解放』として撮りたかった。小宮一葉さんは自分自身に驚きながらもデリケートに、花澄さんは全てを思い切りさらけだしてスリリングに演じた。大人の女性同士の熟したエロティシズムを描く親密シーンでは、インティマシーコーディネーターを交えて演技環境を整え、歓び華開いた女優さんたちに感謝感激!」
●小宮一葉(『百合の雨音』葉月役)
「1人の俳優として、そして女性として、この作品を広く観ていただける女性の映画にしたいと思い、金子監督の胸をお借りして、その為に力を尽くさせて頂きました。演じている最中は役として悲しみや辛さの中にも居ましたが、出来上がった作品は、温かみやおかしみのある、金子監督らしい人間讃歌になっていると感じました」
●花澄(『百合の雨音』栞役)
「この令和に生きていて、ロマンポルノという舟が自分の前に現れるとは想像もしていませんでした。心技体、今のわたしが持っているものは全てこの作品に込めたつもりです。金子監督をはじめ、すべてのステキな巡り合わせに感謝し、この作品が、消費とは別の、新しい女性の姿として受け入れられることを願っています」
文/鈴木レイヤ