レディー・ガガにアンダーワールド、シガー・ロス!この夏来日の海外アーティストを関連映画とあわせてチェック

コラム

レディー・ガガにアンダーワールド、シガー・ロス!この夏来日の海外アーティストを関連映画とあわせてチェック

哀愁のメロディ×殺伐とした轟音!アメリカン・オルタナティブ・ロックの中核をなすダイナソーJr.

フェス出演で来日するアーティストに目を移そう。3年ぶりに海外アーティストが参加する7月開催のFUJI ROCK FESTIVAL’22では、アメリカのオルタナシーンで長きにわたり活動しているバンド、ダイナソーJr.の出演が決定。今年3月に公開されたドキュメンタリー映画『ダイナソーJr./フリークシーン』(20)では、フロントマンのJ・マスキス、ベースのルー・バーロウ、ドラムのマーフの3人が、どのような経緯で1980年代半ばから活動を開始し、離散を経て再結集するに至ったかが描かれていた。彼らのライブは、とにかくアンプから放たれる轟音が圧倒的。ホールでは耳鳴り必至だが、屋外のステージではどう響くのか?

独自の音作りで人々を魅了するポップスのレジェンド、スパークス

また、東京と大阪で8月に開催されるSUMMER SONIC 2022の前夜祭にあたるSONICMANIAには(※SONICMANIAは東京のみ)、これまた今年4月にドキュメンタリー映画『スパークス・ブラザーズ』(21)が公開され、賞賛の声を集めて現在も続映されているスパークスが出演。ロンとラッセルのメイル兄弟からなる、このロサンゼルスのポップユニットはレコードデビュー以来50年にわたり、売れることにこだわらず、アーティストとしての感性に従って活動を続けている。『ベイビー・ドライバー』(17)でおなじみのエドガー・ライト監督は、そんな彼らにリスペクトを表明するために『スパークス・ブラザーズ』を撮影した。


一方で、『ポンヌフの恋人』(91)のレオス・カラックスがスパークスとコラボレーションした『アネット』(21)が劇場でヒット中とあって、現在は映画の分野からの注目度も高い。折しも今年、iPadのテレビCMで彼らの代表曲「ディス・タウン」がお茶の間でも流れている。デビュー51年目にして日本では過去最大の注目を集めている、そんな彼らのステージに期待。

今後も海外アーティストの来日はめじろ押しで、『スパークス・ブラザーズ』に出演したフランツ・フェルディナンドや、『ファイト・クラブ』(99)のエンディングの楽曲で心を震わせたピクシーズら人気バンドのライブが続々と予定。さらに、第62回グラミー賞にて主要4部門を史上最年少で独占し、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)の主題歌を手掛けたことでも話題になったビリー・アイリッシュの初の日本単独公演も発表されたばかりだ。映画を観て気になるナンバーがあったら、そのアーティストをしっかりチェックして、彼らの生のパフォーマンスに、ぜひ触れてほしい。

文/有馬楽

関連作品