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『トップガン マーヴェリック』が北米V2!トム・クルーズ歴代No. 1ヒット作に

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『トップガン マーヴェリック』が北米V2!トム・クルーズ歴代No. 1ヒット作に

前週末に華麗なテイクオフを決めた『トップガン マーヴェリック』(日本公開中)の勢いは衰え知らず。先週末(6月3日から5日)の北米興収ランキングでは、またしても2位に10倍近い興収差をつけて圧巻のV2を達成。土曜日の時点で『宇宙戦争』(05)の2億3428万ドルを上回り、トム・クルーズ主演作歴代ナンバーワンヒット作へとのぼりつめた。

前週比7割の興収を維持し、見事にV2を飾った『トップガン マーヴェリック』
前週比7割の興収を維持し、見事にV2を飾った『トップガン マーヴェリック』[c]Everett Collection/AFLO

2週目の週末3日間の興行収入は9003万ドル。これは2週目末の成績としては歴代8位に入るもので、昨年末にメガヒットを記録した『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)の8454万ドルをも上回る。また、公開が待ち望まれた大作であればあるほど初週末の興収が大きく、どうしても2週目末との興収差は大きくなるものだが、本作の初週末から2週目末へのドロップ率はわずか28.9%。つまりロケットスタートだった初週末の7割以上の興収を維持しているということであり、これまでオープニング興収1億ドルを突破した64作品のなかで2週目に7割以上の興収をキープした作品は本作が初めてとなる。

北米ではトム・クルーズ主演作史上No. 1のヒット作に
北米ではトム・クルーズ主演作史上No. 1のヒット作に[c]Everett Collection/AFLO

そして日曜日段階での累計興収は2億9564万ドルにのぼり、月曜日には興収3億ドルの大台に到達。平日にも1000万ドル以上の興収で推移しており、この週末に公開を控えた『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(7月29日日本公開)を迎え撃つ態勢は万全。全世界興収は5億8340万ドルを突破しており、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』(18)の全世界興収7億9165万ドル超えを充分狙える位置にまできているといえよう。

さて、ベストテンのほかの作品に目を向けてみると、2位の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(日本公開中)をはじめ、6位までに大きな順位の変動は見られず。新作ではインド映画『Vikram』が7位に初登場。10位には先日行われた第75回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品され好評を博したデヴィッド・クローネンバーグ監督8年ぶりの新作『Crimes of the Future』が初登場。


【写真を見る】鬼才デヴィッド・クローネンバーグの新作が降臨…狙うは久々の賞レース参戦か
【写真を見る】鬼才デヴィッド・クローネンバーグの新作が降臨…狙うは久々の賞レース参戦か[c]Everett Collection/AFLO

クローネンバーグ作品が北米興収ベストテンに登場するのは『イースタン・プロミス』(07)以来15年ぶりのこと。北米配給を担当しているのは『パラサイト 半地下の家族』(19)をオスカーに導いたNEON。同社は第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたリューベン・オストルンド監督の『Triangle of Sadness』や、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』(6月24日日本公開)の北米配給も手掛けることが決まっており、またしてもオスカーレースを賑わせる存在になるだろう。

文/久保田 和馬

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