「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4の舞台は『トップガン』公開の1986年。監督&キャストが語る、今シーズンの“特別さ”|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
  • 映画TOP
  • 映画ニュース・読みもの
  • 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4の舞台は『トップガン』公開の1986年。監督&キャストが語る、今シーズンの“特別さ”
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4の舞台は『トップガン』公開の1986年。監督&キャストが語る、今シーズンの“特別さ”

インタビュー

「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4の舞台は『トップガン』公開の1986年。監督&キャストが語る、今シーズンの“特別さ”

5月27日よりシーズン4の7話までが配信となった「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。配信と同時に世界93か国でテレビシリーズの1位となり、プレミア週末の視聴時間は累計2億8679万時間という大記録を打ち立てている。2021年に行われていた撮影の最中に、撮影風景の見学と、監督を務めるダファー兄弟と主演俳優たちのインタビューが行われた。

大記録を打ち立てている 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4
大記録を打ち立てている 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

これらの取材はすべてオンライン。特に、セットビジットと呼ばれる撮影現場取材をオンラインで行うのはあまりない試みで、看板番組を使い、エンターテインメント企業そしてテック企業でもあるNetflixは、常に新しいコミュニケーション手法に挑戦していると感じた。

※本記事は、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4 Vol.1のストーリーの核心に触れる記述を含みます。未見の方はご注意ください。

今作では春休みを迎え、「カリフォルニア・ドリーミング」が流れるなか、それぞれの新天地での生活が描かれる。監督を務めるダファー兄弟が設定した今シーズンのトーンは、『エルム街の悪夢』(84)。主演の5人の成長と共に、新しい“未知なる世界”が描かれる。「このシリーズのゴールは、毎年なにか違うことを試して、番組を進化させることだと思っています。そして多くの場合、子どもたちが年々成長しているから、自然とそうなるのですが。シーズン4を迎え、彼らはもう“子どもたち”と呼べないほど成長し、立派な“ヤング・アダルト”になっています。中学を卒業して高校生になった彼らは、様々な得意分野に移行していくのです」と語るダファー兄弟。

今シーズンではさらに成長した子どもたちの姿が
今シーズンではさらに成長した子どもたちの姿が Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

シーズン4の舞台は1986年、トム・クルーズの『トップガン』が公開された年だ。バイヤーズ家のジョイス(ウィノナ・ライダー)、ジョナサン(チャーリー・ヒートン)、ウィル(ノア・シュナップ)は新天地カリフォルニアで暮らしている。イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)は、同級生たちの好奇的な視線に耐えながら、必死で新しい生活になじもうとする。インディアナ州ホーキンスにいるマイク(フィン・ヴォルフハルト)とダスティン(ゲイテン・マタラッツォ)は、高校のダンジョン&ドラゴンズクラブに入部する。ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)はバスケットボールに夢中。マックス(セイディー・シンク)は、兄の死から立ち直れていない。ナンシー(ナタリア・ダイアー)は学校新聞の編集委員を続け、ロビン(マヤ・ホーク)とスティーブ(ジョー・キーリー)の不思議な友情はさらに深まっている。そして、ホッパー(デヴィッド・ハーバー)の状況は…?

 今シーズンの舞台は1986年
今シーズンの舞台は1986年Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

バイヤーズ家のカリフォルニア、マイクやダスティンがいるホーキンス、そしてホッパーが消息を絶ったロシア。3つの舞台を行き来しながら進むシーズン4。「最初はバラバラなストーリーラインがすべて、必然的に一つになります。非常にユニークなシーズンと言えます」と、ダファー兄弟は“マルチバース”を強調する。ダスティン役のゲイテン・マタラッツォは、「シーズン3が配信されて、シーズン4の撮影準備に入る間のことは、人類最大のフェイクを見ている気分でした。撮影が始まって1週間で、パンデミックに突入し撮影が中断してしまったから。そして撮影が再開した時には、僕らの間に新たな絆が生まれていると感じました」と思い返す。

 「今シーズンは特別」と語るイレブン役のミリー・ボビー・ブラウン
「今シーズンは特別」と語るイレブン役のミリー・ボビー・ブラウンNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

イレブンを演じるミリー・ボビー・ブラウンは「Netflixは私たちの第二の両親みたいな存在だから(笑)」と言い、「子ども達を守るために、Netflixはあらゆる準備をしてくれました。適切なタイミングがくるまで撮影には戻らなかったし、例えば20年後に私たちがこの時のことを思い出したら、子どもに『世界的なパンデミックの中で撮影をしたんだよ』と誇らしげに語りかけるでしょう。そのころにも『ストレンジャー・シングス』やダファー兄弟が作った物語が生きていて、そんな話ができるなんて最高じゃない?だから、シーズン4は誰にとっても特別なシーズンなんです」と思いの丈を述べる。

「仕事があるありがたみを感じた」と語るマヤ・ホーク
「仕事があるありがたみを感じた」と語るマヤ・ホークNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始

ロビン役のマヤ・ホークは「世界中のすべての人たち、特に俳優など契約形態で働く人たちは、こんな状況においても仕事が与えられることに喜びを感じたと思います。私の友人や家族は、もう二度と舞台やセットに立つことはないかもしれないとも考えていました。それでも『ストレンジャー・シングス』は特別なシリーズで、人々に愛され、必ずこのシーズンの撮影を無事に終わらせるといった決意が感じられました。そこからポジティブなエネルギーを感じ、パンデミックの経験から、再び演じることがいかに幸運で光栄かということに気づきました」と付け加え、一緒にインタビューに参加していたゲイテンとジョー・キーリーが彼女の発言を拍手で称えた。

 「監督は子ども扱いをせず対等に接してくれた」と話すスティーブ役のジョー・キーリー
「監督は子ども扱いをせず対等に接してくれた」と話すスティーブ役のジョー・キーリーNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン1~3:独占配信中、シーズン4 Vol.1:5月27日(金)、Vol.2:7月1日(金)独占配信開始


ダスティンと文字通り奇妙な絆で結ばれているスティーブ役のジョー・キーリーは、「このドラマのスタッフ、キャストとは以前から親しかったけれど、このシーズンの撮影の経験によって、より一層強い仲間意識が芽生えたのが、僕にとってのハイライトでした」と語る。そうするとゲイテンは、「『ストレンジャー・シングス』がまだ紙の上のプロジェクトだったころ、僕らがとても興奮したのはなんだったと思う?それは、ダファー兄弟が僕らのような若い俳優たちに対して決して子ども扱いをせず、『このシリーズはとても複雑にあらゆることが絡み合っていて、俳優の一人一人に対する責任が大きい作品になります』と、演技経験の有無にかかわらず、全員に同等に接してくれたこと。10代でこんなプロジェクトに出会えるのは奇跡だよ」と追加する。このような現場だったからこそ、カメラのオン・オフ関係なく、仲間とのコミュニケーションをスムーズに築けたと言う。

作品情報へ