佐藤泰志原作『夜、鳥たちが啼く』城定秀夫が映画化!山田裕貴は「こんなお芝居がやりたかった」

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佐藤泰志原作『夜、鳥たちが啼く』城定秀夫が映画化!山田裕貴は「こんなお芝居がやりたかった」

そこのみにて光輝く』(14)、『オーバー・フェンス』(16)などの原作者として知られる作家、佐藤泰志の短編を映画化する『夜、鳥たちが啼く』が12月9日(金)より公開されることが決定。あわせて本作に出演する山田裕貴、松本まりか、監督の城定秀夫によるコメントが公開となった。

【写真を見る】「どこか諦めている人なのではと思いました。ちょっと自分に似ている?」と主演の山田は主人公に関してコメント
【写真を見る】「どこか諦めている人なのではと思いました。ちょっと自分に似ている?」と主演の山田は主人公に関してコメント[c]2022 クロックワークス

前述の2作を手掛けた高田亮が脚本、高田の助監督時代からの盟友で『アルプススタンドのはしの方』(20)、『女子高生に殺されたい』(22)などの城定が監督を務める本作。主人公の売れない小説家、慎一を『東京リベンジャーズ』(21)、『余命10年』(22)の山田裕貴が演じ、ヒロインの裕子を内田英治監督、タナダユキ監督などの作品に出演している松本まりかが演じる。人生を諦めかけた小説家と、愛を諦めかけたシングルマザーの2人は、やがて強く求めあい、次第に互いの傷ついた心を癒していく。

主演の山田は「こんな細やかで、繊細でそして緻密な人間の本当の温度や、間、呼吸、音を感じることができ、『こんなお芝居がやりたかったんだ!!』と何度も叫びました」と出来上がった作品を鑑賞してコメント。また、共演の松本に対しては「僕の心の内や、思考のタイプをだいぶ理解してくださっています。そこの安心感と信頼感は、僕のことを助けてくれました」と信頼を語っている。一方、共演の松本は「私が言いたいことはなにか、毎日考えを巡らせましたが、この作品を語るに足る言葉がみつかりませんでした。この作品が皆様に届く頃には言葉になりますように」と余韻の残るコメントを残している。

城定監督は「映画化を製作陣から提案されたとき、嬉しいと思うと同時に、言い知れぬ不安に襲われました。しかし、キャスティングが決まった頃には不安は喜びに変わり、撮影現場は楽しかった思い出しかありません。佐藤泰志原作映画としてはいままでにない肌触りになっていると思います」とコメントを寄せている。


他者との関わりを避けようとするも、同時に一人では生きていけない2人はどのような物語を紡ぐのか?キャスト陣、監督ともに自信を見せる本作に注目したい。

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