あの刀剣男士、誰に仕えていた?『特「刀剣乱舞-花丸-」』の主要刀の主をまとめてみた
天下五剣のなかでも随一の美しさを誇る、三日月宗近
三日月宗近(みかづきむねちか、声:鳥海浩輔)は、国宝にも指定されている、平安時代の刀工、三条宗近作の太刀。室町幕府の13代将軍、足利義輝や江戸幕府2代将軍、徳川秀忠などに所有された。数ある日本刀のなかで最高傑作と呼ぶのにふさわしい”天下五剣”のなかでも最も美しいと評されるため、「刀剣乱舞」シリーズでも中心的キャラクターのポジションにある。平安貴族のような優雅さはあるものの、器が大きいといえば聞こえはいいが、究極のマイペース。自身を「じじい」と呼ぶなど、おっとりとした美青年として描かれている。
高い忠誠心とリーダーシップを持つ本丸のお兄さん、へし切長谷部
刀工、長谷部国重作の打刀、へし切長谷部(へしきりはせべ、声:新垣樽助)。戦国武将、織田信長が膳棚の下に隠れた茶坊主をその棚ごと”圧し切った”ことから、その名が付いたと言われている。 史実では、信長亡きあと、豊臣秀吉の軍師として名高い黒田官兵衛に下賜されている。アニメ「刀剣乱舞-花丸-」では、真面目でしっかり者の美青年として描かれた彼は、主への忠誠が厚く、そのお世話係であることを誇りに思っている。彼が風邪を引いた主のために奮闘する第6話は、ファンの間でも人気が高いエピソード。
艶めかしい雰囲気を纏う”伊達者”、燭台切光忠
備前長船派の事実上の祖といわれている刀工、光忠作の太刀である燭台切光忠(しょくだいぎりみつただ、声:佐藤拓也)。戦国武将、伊達政宗がこの太刀で家臣を斬った際にその勢いで燭台まで斬れたという話が由来で、この名前が付いた。右目に眼帯を着けた、大人の色気漂う青年として描かれており、伊達者で常に格好を整えておくことや、格好のよさにこだわる一面も。その一方で、柔らかな口調やお料理係として美しい包丁さばきを披露するなど、親しみやすい存在として多くの刀剣男士とファンに愛されている。
刀剣男士の様々な姿を見られる『特「刀剣乱舞-花丸-」』
“とある本丸”を舞台に、刀剣男士たちがひたむきに、朗らかに過ごす日常を描いたテレビアニメ「刀剣乱舞-花丸-」は、2018年にシリーズ2期「続『刀剣乱舞-花丸-』」が放送。そして、2022年5月から、これまで「花丸」の世界をつくり上げてきた実力派スタッフが再結集し、 劇場最新作『特「刀剣乱舞-花丸-」』~雪月華~の3部作として、期間限定で上映されている。
冬を舞台に刀剣男士たちの日常と彼らの使命を描いた第1弾「雪ノ巻」とは趣を変え、公開中の第2弾「月ノ巻」では、はじめての夏休みを満喫する刀剣男士たちと、修行で不在の加州清光のためにもアルバムを作ろうと奮闘する大和守安定の姿を綴る。今回、初登場となる刀剣男士たちは、篭手切江(こてぎりごう、声:広瀬裕也)、豊前江(ぶぜんごう、声:八代拓)をはじめとする全14振。彼らの活躍にも期待しながら、刀剣男士たちが刻む新たなひと夏の思い出をスクリーンで味わってほしい。
文/中村実香