豊川悦司に小澤征悦、渋川清彦らの熱演が光る!若手を支える『キングダム2』の演技派俳優たち
主演の山崎賢人が「『こんな映画観たことがない』という言葉がありますけど、この映画のことだったんだ!」と胸を張り、スタッフ、キャスト、そしていち早く観た関係者やマスコミ陣がこぞって「前作を超えた!」と大絶賛。公開前から異常な盛り上がりを見せた、人気シリーズ待望の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』(公開中)が前作から3年ぶりに、スクリーンをにぎわせている。
全編アクションで“蛇甘平原の戦い”を描く『キングダム2 遥かなる大地へ』
それにしても、なぜこんなに盛り上がっているのか?理由はいろいろある。それこそ前作は、山崎が演じた主人公、信の境遇や、彼と秦国の若き王である嬴政(えいせい/吉沢亮)の関係性などを描くドラマ部分も疎かにはできなかったため、アクションに割ける時間は限られ、信が戦場で剣を振るうこともなかった。
だが、今回は違う。信の夢である大将軍への第一歩となる初陣の“蛇甘平原の戦い”を描く本作では、もはや説明は不要でアクションに完全にシフト。山崎が待ってました!とばかりに激走する馬で侵攻してくる隣国、魏の陣営に突き進んで敵兵を次々に斬り倒し、アクションがもともとできる清野菜名が今回のキーパーソンでもある哀しみの一族“蚩尤”として生まれた羌瘣(きょうかい)をカッコよく体現している。
そんな、みんなの観たかった、これこそが『キングダム』だ!というものが完璧に視覚化されているという情報が自然に伝わってきたから、ファンははやる気持ちを抑えきれず、観る前から激烈にヒートアップしてしまったに違いない。
その予想はたぶん概ね当たっているはずだが、『キングダム2 遥かなる大地へ』をよりドラマチックで、より熱い映画にしているのはそれだけではない。前作を思い出してほしい。秦国六大将軍のなかでも別格の異彩を放つ王騎を大沢たかおがとてつもない増量による肉体改造と圧倒的な存在感で演じきり、おいしいところをさらっていったではないか!
今回も同様の図式が敷かれており、次代を担う若手俳優をバックアップする演技派のベテラン俳優たちが、映画そのものに厚みと風格を加えているのだ。