奥手アラサー&積極的高校生「みなと商事コインランドリー」草川拓弥と西垣匠をもっと知りたい!
ドラマはもはや“ゆるキュン”ではない、強烈なトキめきに注意
そんな草川と西垣の共演による実写化は、原作の透明感を保ちつつ、いい意味でキャッチーなシーンも取り入れて、萌えで心を揺さぶってくる。カップルとしては積極的なワンコ系の年下と恋に臆病でツンデレな年上という王道の組み合わせで、それぞれの良さを増幅!シンが湊に惹かれていくのが手に取るようにわかり、純粋な気持ちを応援させられ「俺、性欲あります」という攻めたセリフでさえも潔くてピュアに感じられる。
一方の湊も、シンが好みのタイプでありながら未成年であるために踏みとどまっているところがいじらしく、安心できる清らかさがある。でも、ほんわかしてるだけじゃない。デレた湊がシンの頭をポンポンしたかと思えば、シンが壁ドンの進化系 “乾燥機ドン”をして湊に迫ったり、脇コチョコチョでじゃれ合ったり、さらに夜のプールにドボンと落ちて寸止めキス…!畳み掛けるように萌えシチュエーションを連発して観る者の心を鷲掴みにしてくる。緩急の合わせ技が絶妙だ。
みなと商事コインランドリーが洗っているのは視聴者の心かもしれない
ピュアさに心洗われているとキュンキュンの過剰摂取で身が持たなくなる「みなと商事コインランドリー」。ゆるふわなのかと油断しているととんでもないほどに身悶えさせられて、いい意味で取り扱いが危険なドラマだ。BLドラマは今年も順調に制作されているが、第1話からトレンド入りも果たし、頭一つ抜きん出ている印象がある。しかも、全12話あるそうなので、まだまだ序盤だ。
略称の「みなしょー」は浸透してきたようだが、カップル名の「シンみな」ももっと広まってほしいところ。そして、ドラマもこれからどのように繰り広げられていくか楽しみでならない。萌えもさることながら、湊の高校時代の恋愛などせつないストーリー展開はどうなっていくのか。生まれたばかりの恋の行方を固唾を飲んで見守っていきたい!
文/牧島史佳