ボーイッシュな黒髪ショートとピンクのボブ、どちらの橋本環奈がお好き?
『バイオレンスアクション』では、ピンクボブの“殺し屋”に!
一方、主演を務めた『バイオレンスアクション』で橋本が演じるのは、昼は日商簿記検定2級合格を目指す専門学生で、夜は躊躇なくターゲットを撃破する“殺し屋”という役どころだ。
簿記の勉強に勤しみ、休み時間には友だちと大好きなBLの話で盛り上がる専門学生の菊野ケイは、学校帰りのバスで代金を立て替えてくれた男性に心惹かれる。そんな一見すると普通の学生であるケイだが、そのバイト先は“殺し屋”。ある時舞い込んできた依頼のターゲットは、なんとバスで出会ったヤクザの金庫番、テラノ(杉野遥亮)だった。やがてケイたちは関東最大のヤクザの内部抗争に巻き込まれていくことに。
「キングダム」でのボーイッシュな風貌から打って変わり、ピンクボブでゆるふわガーリーな風貌を披露した橋本。それでも橋本自身「いままでで一番動いた作品」と語るほど、劇中では様々なタイプのアクションシーンに挑戦している。ワイヤーで壁を駆け上がってキックを決めたり、二丁拳銃を携えた壮絶なガンアクションなど、アクション女優としての開眼ぶりを思う存分堪能することができる。
是枝裕和監督の『奇跡』(11)で女優デビューを果たしてから11年。大ブレイクを経て、コメディからサスペンスまで幅広いジャンルの映画、ドラマに挑んできた橋本は、舞台版「千と千尋の神隠し」でダブル主演を務めたことを契機にさらなる飛躍を迎えようとしている。いずれも見応え十分の『キングダム2 遥かなる大地へ』と『バイオレンスアクション』を通し、橋本環奈の変幻自在な魅力を味わってほしい。
文/久保田 和馬
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