これぞ田中圭の“癒し力”!最新作『ハウ』や「おっさんずラブ」で見せるトロける笑顔
信念を貫く頼れる姿にキュンキュンした「図書館戦争」
一方、男気という点では「図書館戦争」シリーズで演じた小牧幹久役も印象深かった。有川浩の人気小説を原作とする本作では、国家によってメディア統制法が施行された世界を舞台に、強引な検閲を進める“良化隊”と本を読む自由を守る“図書隊”の命を懸けた戦いが描かれる。図書隊の先鋭特殊部隊“ライブラリータスクフォース”の一員である小牧を体現した田中は、班長の堂上(岡田准一)の相棒として大人の余裕を感じさせる頼れる男を演じている。さらに映画版第2作の公開に合わせて放送された「図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズ」では、良化隊に逮捕され、不当な暴力を受けるも屈しない小牧をタフに演じる一方、激しい戦いのなかにも、聴覚障害を持つ女子高生の中澤毬江(土屋太鳳)を大切に想う男心が、「尊いものを見せてくれる!」とキュンキュンさせ、世の女性たちを癒した。
人間味あふれるキャラクターが魅力的な『総理の夫』と『そして、バトンは渡された』
また、田中の出演作には“家族の在り方”をテーマに掲げる作品も多いが、それは彼が人間味あふれるキャラクターの造形に長けているからだろう。原田マハ原作の『総理の夫』(21)では、女性総理の夫になる鳥類学者の相馬日和に扮し、突然自由気ままな生活を制限されて困惑する姿をユーモラスに表現しつつも、愛する女性の夢を心から応援する誠実さをにじませた。そして本屋大賞を受賞した瀬尾まいこのベストセラー小説を映画化した『そして、バトンは渡された』(21)では、血のつながらない娘の成長を見守る森宮さんをハートウォーミングに表現。優子(永野芽郁)にどれだけ邪険にされても愛情を注ぎ続ける養父役を揺るぎなく演じきり、作品がテーマとする“愛のバトンリレー”に厚みを持たせる重要な役割を担った。
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田中圭とモフモフした白い大型犬とのシンクロに癒される『ハウ』とは?
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