3年ぶり現地開催のサンディエゴ・コミコン。『ジョン・ウィック』「LOTR」などビッグタイトルの新作情報をチェック!
『ジョン・ウィック:チャプター4』予告編公開&キアヌ・リーブス登壇
『ジョン・ウィック』シリーズを共に作り上げたチャド・スタエルスキ監督が登壇したパネルにキアヌ・リーブスが飛び入り参加し、『ジョン・ウィック:チャプター4』の最新予告編がサプライズ公開された。スタエルスキ監督は「ニューヨークを離れ、世界各国でロケーションを行ったことがチャプター4の見どころ」と言い、キアヌ・リーブスは「ストーリーテリングはもとより、キャラクターの背景にも迫っていく物語になる」と述べた。スタエルスキ監督がいうように、今作はベルリンやパリ、そして日本でも撮影が行われている。新しい登場人物として、ドニー・イェン、真田広之、リナ・サワヤマ、ローレンス・フィッシュバーンが出演することが発表されている。『ジョン・ウィック:チャプター4』の北米公開は2023年3月24日に予定されている。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目の予告編披露
ホールHには、ジェームズ・ガン監督と共に主演のクリス・プラット、ネビュラ役のカレン・ギラン、マンティス役のポム・クレメンティエフ、宇宙犬のコスモを演じるマリア・バカローヴァ(『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』)らが登壇。ジェームズ・ガン監督は、今作がガーディアンズの最終章になることを明言、ホールHを埋めた6500名超の観客のどよめきが響いた。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』は、2023年5月5日北米公開予定。
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』テーマのヴァンパイアパーティ開催
先頃発表された第74回エミー賞で、優秀コメディーシリーズ賞など7部門にノミネートされている『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』。タイカ・ワイティティによる2015年の映画を原作としたドラマシリーズで、Disney+でシーズン3まで配信されている。サンディエゴ・コミコンではヴァンパイアたちのヴァンパイアナイトクラブを再現、主演のマット・ベリー(ラズロ役)、ハーヴィー・ギレン(ギレルモ役)、マーク・プロクシュ(コリン・ロビンソン役)などのほか、“ボーナス・ヴァンパイア”として『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96)のダニー・トレホと『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のポール・ウェズレイも飛び入り参加した。『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』シーズン4は現在北米で配信中。
いよいよ配信、「GOT」前日譚「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
8月22日より日米同時配信となる「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のパネルでは、原作者で制作総指揮を務めるジョージ・R・R・マーティンやショーランナーのライアン・コンデル、ヴィセーリス王を演じるパディ・コンシダインや、デイモン・ターガリエン王子を演じるマット・スミス、レイニラ・ターガリエン王女を演じるエマ・ダーシーらが登壇し、大人気シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の世界を引き継ぐ抱負などを語った。ジョージ・R・R・マーティンの小説「炎と血」を原作に、「GOT」の200年前の物語を壮大なスケール感で映像化する。
「このシリーズの見どころは?」と聞かれたライアン・コンデルは「炎と血です(笑)」と言い、ジョージ・R・R・マーティンは「そしてドラゴン!」と会場を笑いで包んだ。「『GOT』でもほのめかされていたが、実態は明かされていないターガリエン王朝の歴史に迫り、王朝の絶対的な頂点、権力と富と影響力の絶頂期から物語が始まります。彼らはかつてないほど多くのドラゴンを所持していますが、それはバラから花びらが落ちる直前だといえるでしょう。これは王位継承ゲームです。みんなそれぞれ政治的な意図を持っていて、権力や力強さ、影響力を欲しているわけです。特にパティ(・コンシダイン)が演じるヴィセーリスは、非常に現代的な支配者だと思います。権力、強さ、男らしさを尊ぶ中世の時代においては、彼の資質は忌み嫌われることでした。ヴィセーリスについて記録されていることは、必ずしも彼の王国統治とは一致していなかったのでしょう」とコンダルは語る。「ゲーム・オブ・スローンズ」は、エミー賞を合計59部門受賞している、アメリカのエンターテイメント界の金字塔的作品。この名作ドラマシリーズのDNAを引き継いだ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、8月22日(月)よりU-NEXTで日米同時配信される。
Apple TV+のドラマシリーズもサンディエゴ・コミコン参戦
エミー賞で14部門の候補となった「セヴェランス」からは製作総指揮と監督を務めたベン・スティラーや主演のアダム・スコットが登壇し、「奇妙なワーク・ライフ・バランス」を描いた前シーズンの舞台裏やシーズン2の展望などを語った。「セヴェランス」のセットを体験できるコーナーも作られていた。現在シーズン3まで配信中の「フォー・オール・マンカインド」はシーズン4の製作が決定、今夏から撮影が開始されるという。また、ジェイソン・モモア主演の「See 〜暗闇の世界〜」は8月26日(金)から配信されるシーズン3がラストシーズンとなり、最新予告編が発表された。ジェイソン・モモアは「See 〜暗闇の世界〜」ラストシーズンの後、同じくApple TV+で「Chief of War」の主演を務める。モモアが主演、脚本、製作総指揮を務め、先住民の視点からハワイの統一と植民地化を描く。
文/平井伊都子