”赤髪のシャンクス”とは何者なのか?ルフィの命の恩人の、貴重な登場回を完全プレイバック

コラム

”赤髪のシャンクス”とは何者なのか?ルフィの命の恩人の、貴重な登場回を完全プレイバック

見習い時代は、“海賊王”ゴールド・ロジャーの船に

このあとの登場はかなり期間が開き、第25巻234話。のちに海軍本部で起こる頂上戦争に向けた伏線が描かれ始めた回。シャンクスは新入りのロックスターに手紙を預け、当時、“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”にもっとも近いと称された大海賊、“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートの元へ送り込む。だが、白ひげが読まずに手紙を破り捨てたことで、ロックスターは屈辱を受けたとシャンクスに泣きを入れるが、「部下の面子より命の方が大事だ」と彼を呼び戻し、自ら白ひげの元へ船を出す様子が描かれた。


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第45巻434話で、シャンクスと白ひげがついに対峙することに。「敵船につき…少々威嚇した」と強烈な覇気をむき出しにして白ひげの船に単身乗り込んできたシャンクスは、生まれ故郷である西の海(ウエストブルー)の酒を手土産に、昔話を始める。シャンクスがゴールド・ロジャー(ゴール・D・ロジャー)の船の見習いだったことが明かされたほか、白ひげに左腕を失くしたワケを問われ、「“新しい時代”に懸けてきた」と答える描写が印象的だった。

そして今回の接触の目的が、白ひげ海賊団の2番隊隊長でルフィの義兄でもあるエースが、仲間殺しの犯人である“黒ひげ”ティーチを追うのを止めさせることだった。実は黒ひげはシャンクスの左目に傷をつけた張本人。その危険性を知っているからこそ、2人をぶつけるのは避けるべきと直談判に来たのだ。だが、交渉は決裂。互いに主張を曲げない2人が刃を交えると、その衝撃ははるか上空に浮かぶ分厚い雲を真っ二つに(!)。天をも割る両者の末恐ろしさが描かれた。

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明かされる事実と深まる謎…ルフィへの深い想いも語られる

第52巻506話では、ゴールド・ロジャーの船の副船長だった“冥王”シルバーズ・レイリーが語る回想で登場。いまから10年ほど前にシャンクスと再会したというレイリーは、彼にトレードマークであった麦わら帽子と左腕を失った理由を尋ねた。すると、「東の海(イーストブルー)でロジャー船長と“同じこと”を言うガキに会った」とうれしそうに話したという。紛れもなくそれはルフィのこと。しかし、“同じこと”がなんなのかはまだ明かされていない。

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第57巻552話では、エースの回想内で登場。ルフィより3年早く海に出たエースは、シャンクスに挨拶に訪れる。ルフィに兄がいることを知らなかったシャンクスが驚きとうれしさを露わにし、エースと宴を始める様子が描かれた。

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止まらない戦争を終わらせるため、ついに本編に登場!

海軍本部を舞台に、捕まったエースを奪還すべく繰り広げられた“マリンフォード頂上戦争”も終盤となった第59巻579~580話では、エースと白ひげが絶命してなお、止まることのない戦争を終わらせるために現れる。海軍本部大将で”マグマグの実”の能力を持つ“赤犬”サカズキの攻撃を、愛刀“グリフォン”で受け止めたシャンクスは、並みいる海賊や海軍将校を前に、「おれの顔を立てて貰おう」のひと言で事態を収束させた。

同じ場にいたルフィと待望の対面と思われたが、「いま会ったら約束が違う」と自分に言い聞かせ、一目見ることもしなかったシャンクス。白ひげとエースの弔いを申しでた彼に、時の海軍元帥センゴクは「お前ならいい、責任は自分がとる」と言わせるなど、ほかの海賊とはまるで違う扱いを受ける様子に、やはりただ者ではないことが示されていた。

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なお、『ONE PIECE FILM RED』にも登場するライムジュース、ボンク・パンチ、モンスター、ビルディング・スネイク、ホンゴウ、“ハウリング”・ガブら赤髪海賊団の幹部の面々がコミックで初めて描かれたが、この時点では名前も明かされなかった。

赤髪海賊団のメンバーたちの活躍は?
赤髪海賊団のメンバーたちの活躍は?[c]尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

第60巻590話では、新世界のとある島に白ひげとエースの墓を建て、元白ひげ海賊団1番隊隊長のマルコと話すシャンクス。エースの最期を聞き、それがロジャー船長とそっくりと知った彼は、「時には逃げたり、泣いてもいいから、乗り越えろ」と、モノローグでルフィにエールを送った。

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