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「サマータイムレンダ」の“聖地”和歌山の魅力を観光課に取材!「友ヶ島は自然豊かで美しく、アニメそのままの風景が広がっている」

インタビュー

「サマータイムレンダ」の“聖地”和歌山の魅力を観光課に取材!「友ヶ島は自然豊かで美しく、アニメそのままの風景が広がっている」

2017~21年にかけて「少年ジャンプ+」で連載された田中靖規による同名コミックを原作とし、2022年4~9月にかけて全25話で放送中のテレビアニメ「サマータイムレンダ」。離島の町で繰り広げられる、少年少女と“影”と呼ばれる謎の存在との戦いを描いたSFサスペンスで、原作者、田中の故郷でもある和歌山県和歌山市が物語の舞台として登場する。いわゆる、“聖地”としても注目を集めている和歌山市では、本作との様々なコラボを展開している。そこで今回、サマータイムレンダ×和歌山市のコラボ企画に携わる和歌山市観光課の松林出氏へのインタビューを実施。和歌山市民から見た本作の魅力やコラボへの反響、和歌山の魅力についても語ってもらった。

幼なじみの小舟潮(声:永瀬アンナ)の訃報を受け、東京から故郷である和歌山市の日都ヶ島(ひとがしま)に戻ってきた17歳の少年、網代慎平(声:花江夏樹)。潮は海の事故で亡くなったと聞いた慎平だったが、葬儀に居合わせた親友で医者志望の菱形窓(声:小野賢章)から、彼女の死には不可解な点があり他殺の可能性があると告げられる。時を同じくして、「自分そっくりな“影”を見た者は死ぬ。影に殺される…」という不吉な噂も耳にする。さらに、潮の妹、澪(声:白砂沙帆)から「お姉ちゃんが亡くなる3日前に影を見た」と聞いた慎平。真相を探るべく動き始めた彼は、島全体を巻き込んだ影との壮絶な戦いに身を投じていく。

離島の町を舞台に、少年少女と“影”と呼ばれる謎の存在との戦いを描いたテレビアニメ「サマータイムレンダ」
離島の町を舞台に、少年少女と“影”と呼ばれる謎の存在との戦いを描いたテレビアニメ「サマータイムレンダ」[c] 田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

「キャストのみなさんが和歌山弁を話してくださるのはとても光栄でうれしいです!」

「暴れん坊将軍」でおなじみの第8代将軍、徳川吉宗ら紀州徳川家が礎を築いた和歌山県和歌山市と言えば、大阪府に隣接し、関西空港へも鉄道や車で約40分という近さ。自然にも恵まれ、新鮮な山や海の幸が堪能できる「美食の街」としても知られている。本作に登場する日都ヶ島は架空の島だが、市内の加太港からフェリーでアクセスできる無人島「友ヶ島」がモデルになっている。この島は第二次世界大戦までに旧日本軍が要塞施設として利用していたこともあり、当時の面影を残す廃墟も点在。ファンタジー作品に登場しそうな独特な雰囲気があり、観光客からも人気のスポットになっている。

和歌山市役所前にそびえ立つ和歌山城
和歌山市役所前にそびえ立つ和歌山城

友ヶ島第3砲台跡
友ヶ島第3砲台跡

そんな友ヶ島のリアルな風景も描かれる「サマータイムレンダ」のテレビアニメ化について松林氏は、「和歌山市民としてすごくうれしい!」と喜びもひとしおだった様子。「田中先生が和歌山市出身ということもあり、原作から和歌山に寄り添っていて、細かなところまで描いてくれていました。そんな作品がテレビアニメになると聞いた時は、とても驚きました」。

「サマータイムレンダ」の第1巻
「サマータイムレンダ」の第1巻著/田中靖規 発売中 価格:660円 集英社ジャンプコミックス刊 [c] 田中靖規/集英社・サマータイムレンダ製作委員会

本作の監督を務めるのは、映画「ドラえもん」シリーズや『海獣の子供』(19)、『漁港の肉子ちゃん』(21)などで知られる渡辺歩で、「呪術廻戦」や「進撃の巨人」シリーズなどの脚本家、瀬古浩司がシリーズ構成として参加。さらに、キャスト陣にも花江夏樹に永瀬アンナ、和歌山出身の白砂沙帆をはじめ、日笠陽子、小野賢章、大塚明夫、玄田哲章といった人気、実力を兼ね備えた錚々たる顔ぶれがそろっている。


こういった豪華な布陣について、「私自身はアニメに詳しいというわけではないのですが、すごく力の入った体制で製作されていることは感じます。その想いに、地元としても応えたいと思いました」と振り返る。

一方で、劇中で登場人物が話す“和歌山弁”にも注目。「キャストのみなさんが和歌山弁を話してくださるのはとても光栄でうれしいです!話数を重ねるごとに、本当にネイティブに思えてきました」と県民ならではの感想も。

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