この夏、私たちを夢中にさせた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」キャストまとめ!過去出演作もあわせてチェック
チェ・スヨン:ハ・ユンギョン
ウ・ヨンウとソウル大のロースクール同期で、ハンバダの弁護士であるチェ・スヨン。常にトップの成績だったウ・ヨンウに複雑な思いを感じていたが、日常生活ではいつもウ・ヨンウの助けになっていた。その姿勢はハンバダでも変わらない。ジュノへひそかに好意を抱いていたが、彼のウ・ヨンウへの気持ちを知ると潔く諦めて応援する側になったり、クォン・ミヌから不正採用と言われたウ・ヨンウに対し「あなたの成績でどこにも採用されないことが差別よ!」とかばうなど、彼女の味方でいようとする正義感に満ちた女性だ。そんなスヨンを、ウ・ヨンウも「春の日差しのよう」と慕っている。
ハ・ユンギョンはピョン・ヨハン主演の映画『ソーシャルフォビア』(15)でデビューし、ドラマ「賢い医師生活」の神経外科の医師役を演じ韓国ドラマ界で頭角を現した。『ギョンアの娘』(22)では、サイバー性犯罪の被害者という難役を繊細に演じ、作品も全州国際映画祭で2冠に輝くなど高い評価を受けた。
クォン・ミヌ:チュ・ジョンヒョク
“腹黒策士”のあだ名でおなじみ、ウ・ヨンウと同じくハンバダの新人弁護士クォン・ミヌ。「自閉症スペクトラム障害のウ・ヨンウは過大に評価されていて、自分たち健常者は差別を受けている」という歪んだ思い込みから、あらゆる卑怯な嫌がらせをする。
“悪役”としての登場ではあるが、クォン・ミヌに扮したチュ・ジョンヒョクが「ほかの人物とは違って自分の役にはリアリティがあり、どうすれば職場にいる普通の人のように見えるか悩んだ」と役作りを語るように、クォン・ミヌの屈折した劣等感はどこか他人とは思えない。あまりの意地悪さにSNSが炎上したり、「演技がとても上手でいつも腹が立つ」とファンから言われるのは、独立映画で培ったチュ・ジョンヒョクのスキルが遺憾なく発揮されている証拠だろう。終盤になり、これまでの腹黒ぶりから弁護士として成長を感じさせる姿を見せたり、急速にチェ・ソヨンとのロマンスも動き出すなど、クォン・ミヌのストーリーも見逃せない。
現地時間8日にはユ・インシク監督、パク・ウンビン、ハ・ユンギョン、チュ・ジョンヒョクがバリ島へプライベート旅行に出発した(残念ながら入隊を控えたカン・テオと、新型コロナウイルス陽性が確認されたカン・ギヨンは不参加となってしまった)。「ウ・ヨンウ」の俳優陣はドラマのなかで最高のアンサンブルを見せているが、こうして普段からとても仲が良いのも、ファンには嬉しいところだ。また今回、バリ島旅行に合わせて製作会社であるStudioGenieが製作陣と俳優たちへ労いと感謝を込めて“黄金のクジラ”も用意されたという。
この夏、私たちの心を独占した「ウ・ヨンウ」も、名残惜しいことに次回配信が最終回。登場人物たちのドラマがどんな結末を迎えるのか、この目にしっかり焼き付けたい。
文/荒井 南