松山ケンイチ主演『川っぺりムコリッタ』“食べる”と“葬る”の2つの観点で切り取る特別映像が解禁

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松山ケンイチ主演『川っぺりムコリッタ』“食べる”と“葬る”の2つの観点で切り取る特別映像が解禁

松山ケンイチ主演、『かもめ食堂』(06)の荻上直子監督最新作『川っぺりムコリッタ』が9月16日(金)より公開される。本作で、生=「食べる」、死=「葬る」という2つの観点を切り取った2種の特別映像が到着した。

【写真を見る】松山ケンイチとムロツヨシの印象深い共演シーン
【写真を見る】松山ケンイチとムロツヨシの印象深い共演シーン[c] 2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

「ひっそりと暮らしたい」と無一文のような状態で、川べりの古いアパート“ハイツムコリッタ”に引っ越してきた孤独な男、山田(松山)。彼が、図々しいほど距離感が近い隣の部屋の島田(ムロツヨシ)、夫に先立たれた大家の南(満島ひかり)、墓石の販売員である溝口(吉岡秀隆)といった様々な事情を抱えた住人たちと出会い、少しずつ心がときほぐされていく。

公開された映像のうち“食べる”編では、山田演じる松山がご飯を頬張り、様々な角度から無心で食べる姿が。画面には「食べる。」の文字が映しだされ、最初は1人で食べていた山田が、最後にはハイツムコリッタの住人が勢ぞろいしたなかで「みんなで食べる。」ことに。孤独だった男が友たちでも家族でもない住人たちと、食を通して心通わしていく姿に和む映像になっている。

また、“葬る”編の映像では「どんな人だったのかね、山ちゃんのお父さんは」と話しかける島田(ムロツヨシ)に、山田は「どうせろくでもない人生ですよ」、「4歳の時、親、離婚しているんで、全然記憶してないし顔も覚えていない」と吐露する。父の遺骨を市役所職員から受け取り、虚ろな表情を浮かべる山田が「死んだ後の魂はどこへ行くんですか?」と問うなか「死に寄り添う。なんとか生きていく。」という印象的なフレーズが入る。


荻上監督がオリジナル脚本で、人と人との新しい「つながり」を紡ぎあげた本作。コロナ禍で人と人とが交流する機会が減ってしまったいま、とても心に響く作品となったようだ。

文/山崎伸子




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