廃墟ホテルに邸宅、室岡の隠れ家まで…『ヘルドッグス』の異国感あふれるロケーション&美術の秘密が明らかに!
作品の世界観をより際立たせる美術&セット
複数の隠れ家を持つ室岡がメインとして使用している部屋。その中央にはピラミッドのテントがある。ピラミッドのなかで寝ると傷が早く治るらしく、敵に刺された傷もここで癒した。現代アーティストの森下和彦、佐藤真美、原田武の作品が飾られている。
散髪タイムを大事にしている東鞘会神津組の組長土岐(北村)は、事務所の組長室にサインポールとヴィンテージのバーバーチェアを完備。バーバーチェアの値段は、劇中のセリフにもある通り“レクサス1台分”。ほかにもアンティークな調度品が並んでいる。
十朱をねらう襲撃者たちと兼高らが銃撃戦を繰り広げるシーンは、福島県で撮影。同地に建つ廃ホテルの内部に教会になる予定だった空間があり、そこにジャングルジムをイメージした拷問場が作られた。美術部の渾身の一作だ。
上映劇場や東映ONLINE STOREで販売される『ヘルドッグス』劇場パンフレットは、ロケーション&美術解説以外にも、岡田と坂口の対談、原作者の深町秋生のインタビュー、さらに岡田とともに格闘シーンを演出したアクションコーディネーターの小池達朗の解説なども掲載した全52ページ。多数の人間の思惑が交錯する濃厚な人間ドラマ、研ぎ澄まされたアクション、クセの強い魅力的なキャラクターを劇場で堪能したあとは、公式パンフレットでさらに深くまで味わってみてはいかがだろうか。
文/編集部
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