1981年版であたるやラムを演じていたのは?テレビアニメ「うる星やつら」の新旧キャストを振り返り!
ラン、おユキ、弁天らラムの幼なじみたち
また、ラムの惑星小学校から幼なじみで、井上瑤と小宮和枝(井上の降板後に担当)が演じたラン役に花澤香菜の名前が。そして、同じく幼なじみである雪女のおユキが小原乃梨子から早見沙織へ、七福神の一人、弁天は三田ゆう子から石上静香へと引き継がれる。花澤、早見、石上の持つイメージが、それぞれが演じるキャラクターとハマっていて、むしろハマりすぎて楽しみ。早見はクールなおユキがまさに、弁天の破天荒な感じは石上が得意そうなイメージ。ランがぶりっ子から豹変する時は、きっと花澤の爆発的な怪演を見せてくれることだろう。
また、ラムを追って地球にやって来た美形の鬼族の青年で、玄田哲章が担当していたレイには小西克幸がキャスティングされている。イケメンだが中身はかなりの天然でポンコツのレイを、「鬼滅の刃」遊郭編の宇髄天元役での熱演も印象的だった小西がどんな風に演じるのか。想像するだけでクスクス笑いが止まらない。
このほか、メンクイなカラス天狗の女王、クラマ姫を水樹奈々が演じるほか、温泉マーク役に三宅健太、尾津乃つばめ役を櫻井孝宏、面堂了子役が井上麻里奈になったことも発表されている(それぞれ、81年版では吉田理保子、池水通洋、井上和彦、小山茉美が演じていた)。さらに、あたるの父役で古川、ラムの母役で平野がカムバックすることもファンにうれしいポイントだ(緒方賢一、山田礼子からのバトンタッチ)。
個性豊かなキャラクターとキャスト陣とのシンクロ感も絶妙な「うる星やつら」。実力やネームバリューだけでなく、キャラクター性やファン心理をも見越した配役で、これだけの面々がそろったのも、長きにわたって愛され続ける作品の持つパワーゆえだろう。令和版「うる星やつら」へのワクワクが止まらない!
文/榑林史章
作品情報へ