コラム 2022/10/22 20:30

1981年版であたるやラムを演じていたのは？テレビアニメ「うる星やつら」の新旧キャストを振り返り！

主人公すらも食ってしまう強烈キャラの三宅しのぶ＆面堂終太郎

あたるの同級生からは、幼なじみでおかっぱヘアがトレードマークの三宅しのぶ役に内田真礼、財閥の御曹司で残念イケメンの面堂終太郎役を宮野真守が務めるとのことで、それぞれ島津冴子、神谷明からのバトンタッチになる。全キャラクターがそうだが、ルックスとは裏腹に性格に難があったり、変なクセを持っていて、時には主人公を食ってしまうほどの個性を放つ。内田、宮野の両名は、シリアスもいけるからこそ、むしろコメディで輝くといった感じ。しのぶの、かわいさをベースにしながら、怪力を発揮したり裏の顔を見せたりした時の突き抜けた迫力は、内田の腕の見せどころだ。また、宮野の面堂は、もうノリノリで演じているスタジオでの姿が想像できるほど。紙一重でちょっと残念な感じは、宮野の真骨頂だと言えるだろう。

三宅しのぶを新たに演じる内田真礼[c] 高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

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面堂終太郎を新たに演じる宮野真守[c] 高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

不可思議な存在感の旅の僧侶、錯乱坊とあたるを蹴り飛ばすのが定番のサクラ

不吉なことを次々と的中させる旅の僧侶、錯乱坊(チェリー)には高木渉を新たにキャスティング。81年版で彼を演じた永井一郎の個性的な演技は、錯乱坊の年齢不詳で不可思議な存在感を見事に表現していた。高木も「名探偵コナン」の小嶋元太＆高木刑事や「ビーストウォーズ超生命体トランスフォーマー」のチータスなど、聞けば一発で耳に残る個性的な声の持ち主で、この配役にはなるほどと手を打ったファンも多いだろう。その姪にあたる巫女のサクラは、鷲尾真知子から沢城みゆきが引き継ぐ。スタイル抜群の美女で、あたるを蹴り飛ばすシーンが定番。セクシーな大人の女性を演じさせたら天下一品の沢城以外には考えられない配役ではないだろうか。