和山やま原作『カラオケ行こ!』主演のヤクザ役に綾野剛!中学生の岡聡実役にオーディションで選ばれた齋藤潤が決定
<キャスト、スタッフのコメント>
●綾野剛(成田狂児役)
「お話を頂いた時は、とても嬉しかったです。大好きな作品、魅力的な狂児を体感できる喜び、なにより和山やまさんの世界を、山下敦弘監督、野木亜紀子さん、信頼するチーム、スタッフ、そして聡実くん役として出会った齋藤潤くんと一緒に創作できるという色々様々な喜びが渋滞してます。映画を通して『カラオケ行こ!』の新しい魅力をさらに見つける事ができたらと、原作に敬意を抱きながら、映画としての表現を最後まで諦めず、皆さんにとって魅力的な作品になるよう努めて参ります。よろしくお願いします」
●齋藤潤(岡聡実役)
「初めまして。この度、『カラオケ行こ!』で岡聡実を演じさせていただくことになりました。齋藤潤、15歳です。オーディションに合格した時は正直本当に信じられなくて、今は本当に嬉しいです。最終オーディションで初めて綾野さんにお会いしたのですが、本当にかっこいい方です。これからも頼らせていただきたいと思います!変声期という悩みを抱えている聡実くんですが、狂児さんとの出会いややり取りを通じて少しずつ気持ちが変わっていく…そんな変化をスクリーンから伝えられるような聡実くんを目指したいと思います」
●山下敦弘(監督)
「綾野くんとは何度か面識はあるが、一緒に映画を作るのは初めて。ストイックな印象のある綾野くんが、どんな“狂児”をイメージし、撮影までに仕上げてくるのか?監督として、楽しみでしょうがない。オーディションで選ばれた齋藤潤くんも、もちろん一緒に映画を作るのは初めて。様々なハードルがある“聡実”という役を演じるのはかなり大変だとは思うが、良い意味でまだ未完成な齋藤くんが、綾野くんの演じる”狂児”をどう感じて、どんな影響を受け、”聡実”を演じきるのか?たぶん、この映画の肝はそこにかかっていると思う。
●和山やま(原作)
「綾野さんに狂児を演じてもらえるのはとても光栄に思います。どの役も魂を込めて演じられているお芝居に心を打たれていたので、狂児という役を安心してお任せできると思いました。齋藤さんを拝見したときは、なんてバランスのいい方なんだ…と驚きました。きっとどんな役もこなしていかれる役者さんだと思い、そんな齋藤さんの聡実くんはスクリーンでどう輝くのでしょう。映画化がますます楽しみになりました」
●二宮直彦(プロデューサー)
「綾野剛さんとは映画『楽園』でご一緒しました。その時の真っすぐでストイックな取り組みを間近で見て、是非もう一度と考えていました。強面だけど紳士的で不思議な魅力を持つヤクザ・狂児をきっと誰よりも大切に演じていただけると思いオファーさせていただきました。彼が以前から和山やま先生の大ファンである事も知り、我々の思いは確信となりました。聡実くん役を射止めた齋藤潤くんはオーディションを通じて誰よりも成長し、更なる可能性を感じて選ばせていただきました。超えなければいけない壁は多くありますが、綾野さん演じる狂児とどう共鳴して聡実くんが出来上がっていくか非常に楽しみです」
●若泉久朗(KADOKAWA 文芸・映像事業局映像企画制作部部長)
「綾野剛さんとはNHKのドラマ10『セカンドバージン』が初めてでした。鈴木京香さんの息子役で抜擢されました。大胆でしなやかなで動物的な存在感が鮮烈でした。その後の大活躍を予感させる色気がありました。今回オーディションで選ばれた齋藤潤くんはかつての綾野剛です。綾野さんの役は静かで紳士的な、しかし恐らくは一番こわい、不思議なヤクザです。彼が演じる大人の男が、かつての綾野剛を相手にどんなエモーションを作り出すのか?待ち遠しいです。KADOKAWAにはヤクザと少女の傑作映画『セーラー服と機関銃』があります。薬師丸ひろ子さんが大ブレイクしました。本作はヤクザと少年です。齋藤潤くんが素晴らしいのは、相手の顔をしっかり見て臆せずにセリフが言えることです。これは簡単なようでなかなか出来ません。それが出来ない若手俳優は大勢います。齋藤潤くんはすでに身につけています。与えられた空間にしっかり立てています。みずみずしい傑作の誕生を予感しています」
文/鈴木レイヤ