183cmのシルエットと“身長差”に悶絶必死…『カラダ探し』できらめく眞栄田郷敦の魅力
深夜0時を過ぎた学校で毎晩、血で染まった少女「赤い人」に次々と惨殺されるという無限ループにハマってしまったクラスメイト6人…。タイムループ×ホラー×青春の新感覚ホラー『カラダ探し』(公開中)は、小説投稿サイトで人気を博した携帯電話向けのオンライン小説が原作。観たいけど怖い、怖いけど楽しいとZ世代の心理をわしづかみにし、2014年に漫画版が「少年ジャンプ+」で配信されると累計閲覧数は1億回となり、コミックスはシリーズ累計発行部数340万部を突破した。
映画版で橋本環奈演じるヒロイン明日香の幼なじみ、高広役を演じているのが、いま人気急上昇中の眞栄田郷敦である。本稿では、そんな眞栄田のこれまでを振り返りながら、『カラダ探し』での魅力に迫っていく。
楽器もできて、運動もできる“最強”男子、眞栄田郷敦
眞栄田は、本作の監督である羽住英一郎が4年前に手掛け、眞栄田の兄である新田真剣佑が出演する『OVER DRIVE』(18)の試写に訪れた際、デビュー映画『小さな恋のうた』(19)のオファーを受けている。元々はサックスでプロを目指しており、演技は未経験だった。だが、『小さな恋のうた』の役どころがバンドマンだったこともあり、音楽を通じて気持ちを作ることができたという。ちなみにプロ級のサックスの腕前は「キン肉マン THE LOST LEGEND」のエンディングで見ることができる。
そう聞いて文化系かと思いきや、身体能力は高い。『カラダ探し』ではバスケットボール部に所属する高広が見事なダンクシュートを決める場面が印象的だが、幼いころからやっていた空手は小学生時代、全米2位の腕前。普段から筋トレを欠かさず、豪華キャストが集う『東京リベンジャーズ』(21)では”郷敦最強説”が飛び交ったほどである。
監督やプロデューサーは、そんな眞栄田を見てすぐに「高広だ!」と決定。男女から好かれる人気者で、誰もが恐れる赤い人にも怯まぬ勇気とチャレンジ精神、なにより無敵の赤い人から生き残れる頭脳と体力をあわせ持つ高広。いそうでいない高広の具現化に監督、プロデューサーとも頭を悩ませていた。企画は眞栄田のデビュー前から動いており、デビュー間もない眞栄田を見て即決だったという。説得力ある高広の登場で、実写化は大きく前進したと言える。