こがけん&おいでやす小田、新作サイレント映画で即興活弁に挑戦!すゑひろがりずは「このイベントに、命、捧げてます」
10月15日、16日の2日間にかけて開催中の「京都国際映画祭2022」。最終日の10月16日、ヒューリックホール京都で「活弁でGO!おいこが、すゑひろがりず揃い踏み&「I AM JAM」完成記念SP」が開催され、こがけん、おいでやす小田、すゑひろがりずの三島達矢と南條庄助、女優で監督の辻凪子、活動写真弁士の片岡一郎と大森くみこらが出演した。
このイベントは、映画、音楽、舞台など幅広いジャンルで活躍している立川直樹と、活動写真弁士の片岡によって生まれたもので、「京都国際映画祭」発祥の名物イベント。会場には多くのファンが駆けつけ長蛇の列を作った。
今年のイベントでは、昨年の「京都国際映画祭」で鋭意製作進行中だった新作活弁映画『I AM JAM ピザの惑星危機一髪!』がついに完成し、そのお披露目も兼ねた内容に。本作は、世界一のコメディエンヌという夢を持ちながら、毎日アルバイトに明け暮れる女の子が、嵐に巻き込まれて“ピザの惑星”にたどり着いてしまうという奇想天外なストーリー。
11月25日(金)からは、京都みなみ会館を皮切りに全国で順次上映がスタートするとあり、監督と主演を務めた辻は、「去年はまだできていませんでしたが、やっと完成しました」と笑顔を見せた。
本作に即興でセリフを合わせる「活弁チャレンジ」では、すゑひろがりずが摩訶不思議なワンシーンの活弁に挑戦。「『活弁でGO!』に命を捧げてますから」と意気込むすゑひろがりずは、ストーリーに登場する女の子を“女一休さん”に見立て、南條と三島で息ピッタリの台詞回しを展開し会場を湧かせた。辻も「これで正解です!と言いたいくらいめっちゃおもしろかったです」とご満悦。
一方のこがけんと小田も、別のシーンで活弁にチャレンジ。こがけんは、自慢の歌声でセリフを当てて小田がツッコむという即興を見せ、お客さんは大盛り上がり。辻は「こうして活弁を皆さんにやってもらうと、映画にまた違う新しい物語が生まれるのを感じて、無声映画を撮ってよかったなと思いました」と、感慨深げに語った。
笑いだけでなく、本格的な活弁も楽しめる「活弁でGO!」。片岡、大森の2人の活弁士によって、時代劇の名作『血煙り荒神山』(29)や、チャールズ・チャップリンがカメオ出演した短編『ノックアウト』(14)が活弁付きで上映され、映画ファンにはたまらない内容となった。
取材・文/中野純子
日程:10月15日~16日(日)
場所:よしと祇園花月、ヒューリックホール京都、京都市京セラ美術館、六角堂・池坊ビル、京都大学防災研究所ほか
※10月14日より先行上映開始
※先行しての企画・オンライン上映・展示あり
URL:https://kiff.kyoto.jp/