小芝風花&川村壱馬が語る、恐怖とコミカルが同居する魅力「まったく新しい“貞子”の映画」
鈴木光司の小説から誕生した世界的ホラーアイコン貞子による恐怖を描く、人気シリーズの最新作『貞子DX』(公開中)。Z世代が楽しめるポップコーン・ムービーのようなテイストを目指した本作では、貞子の呪いがSNSを通じて世界中に一気に拡散!映像を観た者は従来の作品のように1週間後ではなく、24時間後に必ず死ぬという新しいルールに変わり、恐怖のなかにどこかコミカルさも同居した新感覚の仕上がりになっている。
そんな新たな恐怖に挑むIQ200の天才大学院生の一条文華を演じた小芝風花と、恋愛体質でビビりな自称“王子様”の前田王司を演じた川村壱馬(THE RAMPAGE)に直撃インタビュー!波長がピッタリだったと語る2人に、作品の魅力から撮影秘話までたっぷり話してもらった。
「かけ合いがポップで、まったく新しい“貞子”の映画」(小芝)
――シリーズ1作目『リング』が公開されたのは、お2人がまだ1歳のときでした。ホラー映画でも伝説のシリーズのオファーを聞いたときはどう思いました?
小芝「うれしかったです。歴代のキャストがすばらしい方々ばかりですし、そんなシリーズに出られるなんて夢のようでしたね」
川村「僕も光栄でした。でも、ビッグタイトルだから『マジで僕に?』って聞き直しちゃいました」
――貞子のことは以前からご存知でしたか?
小芝「知っていました。うちの家族はみんな怖い映画が大好きで、いちばん最初の『リング』のDVDを家族で観たのが小学校の低学年ぐらいでした。本当は怖いので観たくなかったのですが、一人だけ別の部屋に行けなくて観てしまったんです。それからしばらくはトラウマになるくらい怖くて、夜中にトイレに行く度に母を起こしていました」
川村「僕は貞子の存在は知っていたけれど、観たことはなくて。だから、撮影前にネットでいろいろ掘って、和室っぽいところの鏡に貞子が一瞬映る動画をチェックしたりしました」
小芝「川村さんはそういう映像を観ても怖くないらしくて、まったく動じない。今回のビビりな役柄と、本人の性格はたぶん真逆だと思います」
川村「そうかもしれない(笑)」
――本作はこれまでのシリーズとは趣が違っています。台本を読んだときの感想を教えてください。
小芝「これまでは恐怖感が強烈という印象が強かったんですけど、今回は私が演じた文華と川村さんが演じられた王司とのかけ合いがポップで、まったく新しい“貞子”の映画になると思いました」
川村「でも、王司があそこまでコミカルなキャラになるとは思っていなかったんですよ。台本の文字だけではそこまでおもしろい感じもしなくて」
小芝「本当ですか!コミカルな台本でしたよ(笑)」
川村「ちょっとズレてるぐらいの感じだと思っていて」
小芝「本物の王子キャラだと思ってたんだ(笑)」
川村「名前もイメージも強過ぎたから、残念系のキャラクターかと思っていたんだけど、演じるうちにより残念になっていったよね」