バトルアクションに学園ドラマ、ラブコメも! “王道”を突き進む忍者アニメ「忍びの一時」のおもしろさ - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
バトルアクションに学園ドラマ、ラブコメも! “王道”を突き進む忍者アニメ「忍びの一時」のおもしろさ

コラム

バトルアクションに学園ドラマ、ラブコメも! “王道”を突き進む忍者アニメ「忍びの一時」のおもしろさ

「鬼滅の刃」での熱演も印象的だった2人も!豪華キャスト陣が集結

一時サイドの学園ラブコメドラマと、大人サイドの重厚なお芝居とのギャップは、物語にメリハリを与えている。一時の母親で伊賀第18代目頭首の櫻羽弓香(声:井上喜久子)をはじめ、甲賀忍者頭首代行の美濃部鬼道(声:津田健次郎)など、大人側のアクの強いキャラクターたち。第1話での弓香の凜とした振る舞いは、さながら「極妻」。彼女の声優を務める井上喜久子の迫真の演技に心揺さぶられた人も多いのでは。また、時貞の飄々としたクールさには、どこか一筋縄ではいかないものを感じ、いずれ一波乱ありそうな予感。公式サイトのキャラクター欄には“上忍評定衆”の存在もあり、彼らが物語でどのような役割を果たすのかも気になるところだろう。

夫の亡きあと、第18代目頭首として伊賀忍者をまとめてきた弓香(第1話「青天の霹靂」)
夫の亡きあと、第18代目頭首として伊賀忍者をまとめてきた弓香(第1話「青天の霹靂」)[c] DMM・TROYCA/忍の一時製作委員会

豪華なキャスト陣も魅力。主人公の一時を逢坂良太、その兄貴分で最強の忍者である時貞に小西克幸をキャスティング。「鬼滅の刃」遊郭編では妓夫太郎(逢坂)、宇髄天元(小西)として壮絶なバトルを演じた2人が、本作では仲間同士なのもポイントだろう。さらに、白石晴香や悠木碧、前述の井上に、津田健次郎といった人気も実力も高い声優陣がそろい踏み。伊賀vs甲賀を越えた、演技バトルにも力が入っている。

一時にとって兄貴的な存在の時貞(第1話「青天の霹靂」)
一時にとって兄貴的な存在の時貞(第1話「青天の霹靂」)[c] DMM・TROYCA/忍の一時製作委員会

個人経営vs大企業、一族を殺された因縁、敵の息子が学園の同級生などの共通点から、どことなく「梨泰院クラス」を彷彿する人もいるのではないだろうか。思えば、「梨泰院クラス」も一発逆転とどんでん返しの繰り返しで、ハラハラドキドキが止まらなかった作品の一つ。この「忍の一時」は、そこへ忍者要素やラブコメ要素もプラスされ、ヒヤヒヤとキュンキュンも味わうことができる。言わば全部盛りの作品。漫画やアニメのおもしろいところが全部乗っかった、本作の今後から“一時”も目が離せない!

文/榑林史章

作品情報へ