『すずめの戸締まり』が『君の名は。』『天気の子』を超えるスタート!観客動員133万人、興収18億円を突破
11月12日と11月13日の全国映画動員ランキングが発表。新海誠監督の3年ぶりの最新作となる『すずめの戸締まり』(公開中)がついに公開され、『君の名は。』(16)と『天気の子』(19)を上回る圧倒的な成績でロケットスタートを飾った。
『すずめの戸締まり』が新海誠作品史上No.1のスタート!
全国420館(IMAX41館を含む)で公開された『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女すずめの解放と成長を描いた現代の冒険物語。ヒロイン岩戸鈴芽の声を務めるのは、1700人を超えるオーディションから抜擢された原菜乃華。彼女が出会う“閉じ師”の青年の宗像草太の声をSixTONESの松村北斗が務める。
公開初日には全国6大都市の11劇場で午前0時から最速上映がスタートされるなど、大きな賑わいを見せた同作。土日2日間で観客動員98万2631人、興行収入13億8594万7720円を記録しており、11月7日に行われたIMAX先行上映と公開初日の成績を加算すると、公開から3日間で観客動員133万1081人、興収18億8421万5620円にのぼった。
この公開3日間の成績は、最終興収250.3億円を記録した『君の名は。』との対比で動員数138.7%、興収147.4%。最終興収141.9億円だった『天気の子』との対比では観客動員114.9%、興収114.7%となり、これまでの新海監督作品史上No.1のオープニング週末成績を樹立したことになる。
『ブラックパンサー』最新作など新作が続々ランクイン!
今週はほかにも初登場作品が多数ランクイン。アメコミ作品史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされたマーベル・シネマティック・ユニバース作品『ブラックパンサー』(18)の続編となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(公開中)は、土日2日間で動員20万1000人、興収3億2700万円を記録して2位に初登場。初日から3日間の成績は観客動員30万3356人、興収4億9011万円と、こちらも大ヒットスタートとなった。
7位には沢田研二が主演を務め、水上勉の名著を原案とした『土を喰らう十二ヵ月』(公開中)がランクイン。そして9位には瀬戸内寂聴と井上光晴をモデルにした井上荒野の同名小説を、廣木隆一監督が寺島しのぶ主演で映画化した『あちらにいる鬼』(公開中)がランクイン。
公開15週目に突入した『ONE PIECE FILM RED』(公開中)は3位まで後退するも、累計成績では動員1316万人、興収182億円に到達。また公開11週目を迎えた『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』(公開中)は前週の8位から4位に急浮上を果たし、公開から4週連続で2位をキープしていた『カラダ探し』(公開中)は5位に後退したものの、累計動員83万人、興収10億円を突破している。
以下は、1~10位までのランキング。(11月12日・13日)
1位『すずめの戸締まり』
2位『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
3位『ONE PIECE FILM RED』
4位『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』
5位『カラダ探し』
6位『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』
7位『土を喰らう十二ヵ月』
8位『貞子DX』
9位『あちらにいる鬼』
10位『RRR』
今週末には、平野啓一郎の同名小説を妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝の共演で映画化した『ある男』(11月18日公開)、レイフ・ファインズとアニャ・テイラー=ジョイが共演するサーチライト・ピクチャーズ制作の『ザ・メニュー』(11月18日公開)などが公開を控えている。
文/久保田 和馬