大泉洋、目黒蓮と「会えなくなるのが寂しい」バラエティタレントとしての成長に感慨!
第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名小説を実写映画化した『月の満ち欠け』(12月2日公開)の公開前夜祭舞台挨拶が12月1日に丸の内ピカデリーで開催され、大泉洋、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウ、廣木隆一監督が登壇。大泉が目黒との“別れ”を惜しんだ。
本作は「もう一度あなたに逢いたい」という強い想いが、時間も空間も超えて巻き起こす壮⼤なラブストーリー。不慮の事故で愛する妻子を失い、数奇な運命に巻き込まれていく主人公の⼩⼭内堅役を大泉が演じた。いよいよ公開を明日に控え、大泉は「映画というのは、子どものような感覚。僕らの手を離れて、ここから皆さんのもとにいくという、うれしさもあるし、どこか寂しさもある」と吐露。「宣伝が終わってしまうと、目黒蓮とも会わなくなるのかと思うと、それは寂しい」と目黒への愛着を語り、会場の笑いを誘った。
さらに大泉が「やっぱりまだまだ目黒蓮をバラエティタレントとして育てたい。本当に育てきれたのかな。でも大きく成長してくれました。なのでいいかなと思いますが、そういう寂しさもあります」と続けると、目黒は「もっと鍛えていただきたい」とこちらも師弟関係への未練を告白。すると大泉は「であれば言いたいんだけれども」と口火を切り、「あれだけ言ったのに、なんで今日、厚底の靴を履いてきたんだ。もともと(身長が)デカいんだから、俺と出る時は厚底を履くなって言ったろ」と抗議した。
舞台挨拶に向けて、スタイリストは2つの靴を用意してくれたという。目黒は「一つは厚底。もう片方は底のない靴。また大泉さんにぼやかれたいなと思って、『こっちで!』と言いました」と明かし、これには大泉が「俺のぼやきがもう、癖になっちゃっているんだろう。俺の悪態がないと生きていけない体になっちゃっている!」と歓喜。目黒が「ちょっとほっしちゃいました」、大泉が「ほっするのよ、俺の悪態は。悪態セラピーだから」と楽しそうに丁々発止のやり取りを繰り広げていた。
また映画の内容にちなみ、思い出の場所を聞かれた大泉が「大学受験に失敗はしましたけれど、北海学園大学に行って、Snow Manのみんなに会えたこと」とボケ倒すと、目黒が「いやいやいや、違いますよ。TEAM NACSさんですよね」、大泉が「TEAM NACS?僕がSnow Manですよ。なにを言っているの、あなた!」、目黒が「僕がSnow Manです」とボケとツッコミが止まらず会場を笑わせていた2人。
最後には大泉が「いっぺんに妻子を失い、どん底に置かれる男を演じました」と役柄を紹介し、「撮影中、家に帰って娘の寝顔を見ていると、自分の周りにある普通はありがたいことで、すべては奇跡の連続なんだと思った。僕は生まれ変わっても、もう一度会いたい人が周りにたくさんいる。この映画を観ると、そういったいろいろなことを考えられる。辛い映画でもあるけれど、温かい気持ちになれる」としっかりとアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
取材・文/成田おり枝