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マーティン・マクドナー監督最新作『イニシェリン島の精霊』ナショナル・ボード・オブ・レビューで3部門受賞

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マーティン・マクドナー監督最新作『イニシェリン島の精霊』ナショナル・ボード・オブ・レビューで3部門受賞

『スリー・ビルボード』(17)を手掛けたマーティン・マクドナー監督が、サーチライト・ピクチャーズと再タッグを組む『イニシェリン島の精霊』(2023年1月27日公開)。このたび本作が、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で主演男優賞、助演男優賞、脚本賞の主要3部門を受賞した。

【写真を見る】ファレル、グリーソン、マクドナーが主要3部門を受賞
【写真を見る】ファレル、グリーソン、マクドナーが主要3部門を受賞[c]2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

本作の舞台は本土が内戦に揺れる1923年、アイルランドの孤島、イニシェリン島。島民全員が顔見知りのこの平和な小さい島で、気のいい男パードリック(ファレル)は長年友情を育んできたはずだった友人コルム(グリーソン)に突然の絶縁を告げられる。急な出来事に動揺を隠せないパードリックだったが、理由はわからない。賢明な妹シボーン(ケリー・コンドン)や風変わりな隣人ドミニク(バリー・コーガン)の力も借りて事態を好転させようとするが、ついにコルムから「これ以上自分に関わると自分の指を切り落とす」と恐ろしい宣言をされる。美しい海と空に囲まれた穏やかなこの島に、死を知らせると言い伝えられる“精霊”が降り立つ。その先には誰もが想像しえなかった衝撃的な結末が待っていた。

父母の故郷を舞台に書かれたマクドナー監督の脚本のもと、主人公パードリックを演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、数多くの天才監督たちにその個性を愛され続け、ハリウッドで独自の地位を築き上げたコリン・ファレル。マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』(08)、『セブン・サイコパス』(13)に続き、3度目のコラボレーションとなるが、親友からの突然の絶縁に悩む主人公の悲喜劇を大胆かつ繊細に演じ、本年度、第79回ヴェネチア国際映画祭にて男優賞を受賞した。コルムには『ヒットマンズ・レクイエム』でもファレルと共演し、マクドナー監督の世界観に深みを与える、アイルランドが誇る名優グリーソン。さらに超個性的な面構えと唯一無二のキャラクターとして映画ファンを惹きつけてやまない、コーガン、そして10代の頃からマクドナー監督に見出され、『スリー・ビルボード』に引き続き理性的な存在感で観るものに清涼感をもたらすコンドンが脇を固める。

第79回ヴェネチア国際映画祭では、ヴォルピ杯男優賞をファレルが、脚本賞をマクドナーが受賞し、すでに各メディアで高い注目を集めている本作。今回、賞レース開幕戦とも呼ばれているナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で見事3部門を堂々制覇し、今後の賞レースに向けて大きな期待が寄せられている。

才気に満ちたセリフの応酬とともに喜劇と悲劇のはざまを揺れ続け、突然訪れるクライマックスに震撼する、まさに“マクドナー印”の最新作『イニシェリン島の精霊』。1月の日本公開を心待ちにしたい。

文/サンクレイオ翼

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