役所広司、菅田将暉出演『銀河鉄道の父』2023年5月公開決定!特報も到着
我が道を行く息子、宮沢賢治と、そんな息子を甘やかしてしまう父親、政次郎の家族愛を描いた『銀河鉄道の父』の公開日が、2023年5月5日(金・祝)に決定。あわせて特報映像も到着した。
大量の資料の中から宮沢賢治の父親、政次郎について書かれた資料をかき集めた門井慶喜による、第158 回直木賞を受賞した同名小説を実写映画化。『八日目の蟬』(11) 、 『いのちの停車場』(21)の成島出がメガホンをとり、役所広司、菅田将暉、森七菜らが宮沢家の面々を演じる。
宮沢賢治(菅田) の父親である宮沢政次郎(役所)は質屋を営んでおり、本来であれば長男である賢治は家を継ぐ立場。しかし賢治は、適当な理由をつけてはそれを拒み、学校卒業後は農業や宗教を学ぼうとするなど我が道を行く。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、つい賢治のことを甘やかしてしまう。そんな我が道を進む賢治だったが、妹・トシ(森)の病気をきっかけに筆を執ることを決める。
今回解禁となったのは、暗闇を走る汽車の中で「宮沢賢治の父、政次郎でございます」という政次郎の自己紹介から始まる特報。ナレーションのあとに、純粋さあふれる賢治の帰宅シーンや宮沢家それぞれの紹介映像が続き、割烹着姿の政次郎や賢治の驚くカットがテンポ良く流れる。ほかにも、父親らしく「明日から家業の修行さ励め」と言い渡す政次郎に対し、「イヤです」と切り返す賢治の姿も。息子の想定外の返事に驚く政次郎に対し、賢治は「俺はエマーソンやベルクソン、ツルゲーネフやトルストイの本を読んで勉強しました… 」と語りだす。そんな思わず笑みがこぼれてしまうような親子のやり取りが繰り広げられ、一筋縄にはいかない親子関係やぶつかり合いながらも支えあう家族愛が印象に残る特報映像となっている。
2023年に没後90年を迎えるも、世界中の人の心に生き続ける宮沢賢治。そんな賢治と宮沢家の笑えながらも心温まる家族愛に注目したい。
文/高木郁