「今際の国のアリス」シーズン2を徹底解剖!東京の街を“植物化”させた美術&VFXチームの職人技に迫る

コラム

「今際の国のアリス」シーズン2を徹底解剖!東京の街を“植物化”させた美術&VFXチームの職人技に迫る

山崎賢人と土屋太鳳をダブル主演に迎え、麻生羽呂原作の大ヒットコミックスを実写ドラマ化したNetflixシリーズ「今際の国のアリス」(配信中)。2020年12月にシーズン1が配信されるや、日本はもちろん世界70か国以上でTOP10入りを果たすなど話題沸騰。そのシーズン2がついに配信開始となったことを記念し、さらなるパワーアップを遂げた本作の制作の舞台裏を前後編に分け、貴重なメイキング写真と共にお届けしよう!今回は、東京の街を“植物化”させた技術の裏側に迫る前編をお届けする。

【写真を見る】山下智久が全裸で参戦!メイキング写真には新たな“げぇむ”の舞台裏が満載
【写真を見る】山下智久が全裸で参戦!メイキング写真には新たな“げぇむ”の舞台裏が満載[c] 麻生羽呂・小学館/ROBOT

“今際の国”での理不尽な“げぇむ”を生き抜き、クリアするたびに手に入る数字のトランプをすべて集めたアリス(山崎)たち。ミラ(仲里依紗)から新たな戦いの幕開けを告げられたアリスは、ウサギ(土屋)たちと共に渋谷へ向かうのだが、そこで突然始まった銃撃戦に巻き込まれてしまう。同時に複数の“げぇむ”に参加することができないという仮説を立て、別の会場へ向かったアリスたちを迎えたのは、強烈なカリスマ性を持つキューマ(山下智久)だった。

渋谷駅前を再現した巨大オープンセットが再び!

今回紹介するのは、シーズン1でも大きな注目を集めた巨大でリアルなセットをはじめとした、美術チームとVFXチームのこだわりだ。


「今際の国のアリス」を象徴する渋谷駅前が、さらにパワーアップ!
「今際の国のアリス」を象徴する渋谷駅前が、さらにパワーアップ![c] 麻生羽呂・小学館/ROBOT

普段は人でごった返す渋谷駅前のスクランブル交差点周辺が無人になる。本作の世界観を象徴させるそのシーンを実現するため、現地を忠実に再現したオープンセット。シーズン2ではそれらを引き続き使用し、さらに新たなセットがいくつも建設されたという。

渋谷109とその周辺の道路などのセット制作を手掛けた大西英文は、連日のように早朝の渋谷へ通い、必要な素材撮影や採寸、さらには電柱や信号機、街路樹の場所までも細かく取材。「今回もかなり渋谷を歩き回りました」と振り返る大西は「渋谷はどんどん変貌していく街です。シーズン1の冒頭でアリスたちが隠れた渋谷駅のトイレはもうありません。まるでなくなっていく渋谷を残していくような作業でもありました」としみじみと語る。

よりリアルなセットのなかで、山崎賢人らキャスト陣の演技も輝く
よりリアルなセットのなかで、山崎賢人らキャスト陣の演技も輝く[c] 麻生羽呂・小学館/ROBOT
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