“ウェンズデー”役がドハマりのジェナ・オルテガ…ピラニア放流にチェロ演奏、クセ強ダンスに誰もが夢中に!
ウェンズデーを演じるべくして演じた新鋭、ジェナ・オルテガ
「アダムス・ファミリー」のファンが頭に思い描く“少女から大人への過渡期にいるウェンズデー”を鮮やかに体現してみせたオルテガも、もちろん本作で世界的に大ブレイク。とはいっても、現在20歳の彼女はもともと10年以上のキャリアを持つ俳優だ。
2002年9月27日に米カリフォルニアで生まれたオルテガは、9歳から演技を始め、ドラマ「Rob」(12)で俳優デビュー。その後、「CSI:ニューヨーク」や『アイアンマン3』(13)、「ジェーン・ザ・ヴァージン」などに出演。2016年から放送がスタートしたディズニー・チャンネルのオリジナルドラマシリーズ「ハーレーはド真ん中」では主役に抜擢され、7人きょうだいの真ん中の子どもで、理系に強く、発明を得意とする12歳の利発な少女ハーレーを演じて人気を博した。また、「ウェンズデー」以前には、『インシディアス 第2章』(13)やNetflix映画『ザ・ベビーシッター ~キラークイーン~』(20)、『スクリーム』(22)、『X エックス』(22)などのホラー作品にも出演してきた。
「アダムス・ファミリー」では、ウェンズデーの父ゴメスはラテン系という設定だが、オルテガ自身、メキシコ系アメリカ人の父親とプエルトリコにルーツを持つ母親のもとに生まれたラテン系。アメリカの映画業界における民族的な障壁や偏見を感じながらも、それにくじけることなく、誇りを持って仕事をしてきたという。ディズニー・チャンネルのアニメーションで、ディズニー初のラテン系プリンセスの物語を描いた「アバローのプリンセス エレナ」でも、発明が得意な天才少女であるイザベル王女役で声優を務めた。陽気で開放的なキャラよりも、1人で物事をじっくり考えるタイプの役柄が似合うのがオルテガの特徴だ。
ウェンズデーの趣味は小説の執筆で、本作の劇中でも、寮の自室で小説を書いているシーンがたくさん登場するが、オルテガも普段から日記やエッセイを書くことが好き。2021年には初の著書「It’s All Love:Reflections for Your Heart and Soul」を刊行し、高い評価を得た。また、インスタグラムのプロフィールに“プランド・ペアレントフッド(女性の性と出産に関する医療サービスや啓蒙活動を行うNPO団体)”のページへのリンクを貼っているなど、社会的な問題への関心も強く、エイズのヘルスケアやいじめ防止など、様々な慈善活動にも積極的に取り組んでいる。
バートンが「ジェナがいて幸運だった。ウェンズデー役は彼女しかいない」と絶賛したように、卓越した演技力やおさげ髪が似合う少女っぽい外見だけでなく、ルーツ、キャリア、性格を含めて、彼女はまさしくウェンズデーにふさわしい人物だったといえる。