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清水崇、堀未央奈、ゆりやんレトリィバァら激論!「第2回 日本ホラー映画大賞」選考会に独占潜入

コラム

清水崇、堀未央奈、ゆりやんレトリィバァら激論!「第2回 日本ホラー映画大賞」選考会に独占潜入

続いては「大賞」と「審査員特別賞」の選考へと移る。第1回の際には選考委員それぞれが5作品ずつピックアップしてから議論を進めたのだが、その結果、長時間の会議となってしまった。そこで今回は最初にピックアップする作品を3作品に減らすことになったが、選考委員のほとんどが選びきれず“4作目”を挙げる事態に。それでもこの時点で、一気に9作品まで絞り込まれた。

今回の第一次選考通過作品の特徴の一つが、幽霊やゾンビといったホラージャンルとして“わかりやすい”恐怖を描く作品が少なかったこと。そして、前回の最終選考にも残っていた監督たちの新作が複数見受けられたことだ。例によって選考委員は、各々が推薦する作品の魅力について語る。それに対し別の選考委員から真逆の意見や、鋭い指摘が飛び交うなど、一作品ごとに白熱した議論が展開。前回に続いて応募した監督の作品については、前回の応募作品と観比べながらアプローチ方法の進化やホラー映画への熱量を見極める作業が進められていく。

さまざまな議論が重ねられた末に絞られたのは3作品。そこから決選投票として、一人3点の持ち点で“大賞にふさわしい”と考える作品にそれぞれの配分で点を入れていく。3点を1作品に投じてもいいし、3作品に1点ずつでもいい。ほかの人の意見に左右されないようにそれぞれが紙に書いて提出し、それを集計した結果、3作品が1点差で並ぶことに。これでは決めかねると、今度は上位2作品から多数決を取る、2度目の決選投票へと持ち越された。しかし今度は、偶数名の因果か3対3にまっぷたつ!


「第2回 日本ホラー映画大賞」の選考会に潜入!
「第2回 日本ホラー映画大賞」の選考会に潜入!冨安由真『Sisters』[c] Yuma Tomiyasu, photo by Ken Kato

この時点で選考開始から2時間が経過しようとしていた。3時間を超える長丁場となった昨年よりも早く終わるかと思われた選考会は、予想以上の大激戦にもつれ込むこととなった。2作品それぞれを比較し、大賞を受賞したと仮定して長編リメイクされたらどうなるのか、この監督に長編作品をハンドリングするに足るだけの能力があるのかどうか。作り手の将来性を視野に入れた深い議論がなされた末、満場一致で大賞の受賞作が決定することとなった。

そして「審査員特別賞」は、より若い才能の到来に期待を込めた選考委員長の清水監督の一声に皆が賛同し、最初に挙がった9作品のなかから受賞作が決定した。

1月21日にEJアニメシアター新宿で行われる「第2回日本ホラー映画大賞 授賞式&受賞作上映会」では、大賞や審査員特別賞をはじめ、運営委員会に参加する協力各社が選んだ各賞の発表はもちろん、受賞した9作品の上映が行われる。

チケットは、EJアニメシアター新宿の窓口とオンラインで共に発売中となっているため、ぜひ席があるうちにゲットしていただき、厳選に厳選を重ねて選び抜かれた日本のホラー映画界を担う新たな才能をスクリーンで目撃してほしい!

■第2回日本ホラー映画大賞 授賞式&受賞作上映会
https://ej-anime-t.jp/shinjuku/waiting_movie/japan-horror-fc_2/

■日本ホラー映画大賞 公式サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/japan-horror-fc/
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