ジャックやバルボッサがアトラクションに登場!?「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの原典「カリブの海賊」を振り返る

コラム

ジャックやバルボッサがアトラクションに登場!?「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの原典「カリブの海賊」を振り返る

ジャックやバルボッサ、デイヴィ・ジョーンズがアトラクションに登場!

一方で、映画からアトラクションへ輸入された要素もたくさん。2007年のリニューアルで(アナハイム版やフロリダ版は2006年)、『~ 呪われた海賊たち』『~ デッドマンズ・チェスト』『~ ワールド・エンド』のキャラクターが登場するようになった。有名なのはやはり、シリーズの顔とも言えるジャック・スパロウで、物陰に隠れたり、樽の中から顔を覗かせたり、豪華なイスに誇らしげに座っていたりと映画さながらのコミカルな振る舞いを見せてくれる。

敵対するジャックとバルボッサだが、シリーズを通して協力関係を結ぶことも
敵対するジャックとバルボッサだが、シリーズを通して協力関係を結ぶことも[c]Everett Collection/AFLO

さらに、ジャックの宿敵、キャプテン・ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)も海賊船の上で砲撃を指示しているほか、幽霊船フライング・ダッチマン号の船長で、顔がタコ、左腕がカニの鋏といった具合で身体のパーツが海洋生物のデイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)も流れ落ちる水の中から不気味に現れてゲストを驚かせる(デイヴィ・ジョーンズは立体映像として登場)。このほか、上記のバルボッサが「ジャックを差し出せ!」と叫んでいたり、途中に登場する井戸で拷問を受けている男性もジャックの居所を問い詰められているなど、基本的な構成に変化はないものの、映画を意識した演出がところどころに加えられている。ちなみに、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(17)が公開された際には、プロモーションの一環でアナハイム版カリブの海賊にジャック役のジョニー・デップがサプライズ登場して大きな話題にもなった。

東京ディズニーランドのカリブの海賊は現在休止中で、4月8日(土)より再開予定。映画を観て個性豊かなキャラクターや冒険心をくすぐるストーリーに魅了されたなら、原典となったアトラクションで「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界に浸ってみてはいかがだろうか。

文/サンクレイオ翼

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