パク・チャヌク監督『別れる決心』諏訪部順一、沢城みゆきが吹替え声優に決定
本年度のアカデミー賞国際長編映画賞部門で韓国代表に選出され、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞した、パク・チャヌク監督の『別れる決心』が2月17日(金)より公開される。このたび、本作の日本語吹替版の制作が決定し、諏訪部順一、沢城みゆきが主人公を演じることが発表された。
『オールド・ボーイ』(03)で第57回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、『渇き』(10)、『イノセント・ガーデン』(13)、『お嬢さん』(17)などの名作を送りだしてきたチャヌク監督の6年ぶりの最新作となる本作で描かれるのは、サスペンスとロマンスが溶けあうドラマ。昨年5月のカンヌ国際映画祭コンペティション部門での監督賞受賞以来、世界の批評家、映画サイトから絶賛を浴び、「『パラサイト 半地下の家族』(20)の次はこれ!!」との呼び声もある一作。韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位を獲得し、決めセリフがSNSで流行、BTSのメンバーであるRMも複数回鑑賞するほどハマったと自身のSNSやYouTubeで報告するなど、韓国では社会現象ともいえるブームを巻き起こしている。
このたび、「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」のコン・ユ、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース「ヴェノム」シリーズのトム・ハーディ、アニメ「呪術廻戦」の両面宿儺などで知られる諏訪部が日本語吹替版で刑事ヘジュン(パク・ヘイル)を演じることが決定。犯罪者を捕まえることに真摯に取り組む刑事でありながら、いつしか事件の容疑者であるソレに惹かれてしまう刑事ヘジュンを、繊細な演技で演じている。また、ヘジュンと惹かれあう容疑者、ソレ(タン・ウェイ)役に、「愛の不時着」のソン・イェジン、『アクアマン』(19)のニコール・キッドマン、アニメ「ルパン三世」の峰不二子などを演じた沢城が決定。謎めいた女性でありながら、ヘジュンの特別な想いに気付き、自らもどんどん惹かれていくヒロインの姿を、時に妖しく、時に可愛らしく演じる。
また、2人のコメントも到着。諏訪部はチャン・ヘジュンという役について「心の機微を、パク・ヘイルさんが抑制を効かせつつも、メリハリのある演技で表現されています。私もアクセルよりはブレーキ主体でコントロールしながら演じました」とコメント。また、沢城は「嗚呼でも鑑賞するって、″理解する″ってことじゃなくてよかったんだよなと、随分左脳優位になっていたことにも、はたと気付かされました」と作品に対してコメントしている。
さらに、諏訪部、沢城の吹き替えが聞ける本編映像も初解禁。シーンは2人の出会いを切り取っている。ヘジュンがソレの夫の事故死の調査を開始し、ソレに夫の死因を説明しようとする場面となっている。中国出身で韓国語が苦手なソレは、夫が死んだというのに驚く様子もなく、謎の笑みを浮かべる。この後ヘジュンは不審に思いソレの監視を開始することになるが、次第に彼女に惹かれていく。
ヘジュンの真摯な刑事像、ソレの謎めいたキャラクターを諏訪部と沢城はどのように演じているのだろうか?緊迫感あふれるサスペンスと大人のロマンスが溶けあう本作に期待が高まる。