舞台「パラサイト」”寄生される一家”など第2弾キャストにキムラ緑子、山内圭哉、真木よう子らが出演
社会問題化している”格差社会”というテーマを描きながらも、ちりばめられた緻密な伏線やテーマ性が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こした映画『パラサイト 半地下の家族』(19)が舞台化。このたび、本作の第2弾キャストとしてキムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子の出演が発表となった。
日本版「パラサイト」となる本作の台本、演出を担当するのは、映画『愛を乞うひと』(98)、『焼肉ドラゴン』(18)などを手掛け、舞台、映画と幅広く活躍する鄭義信。また、物語の中心となる、裕福な家庭に次第に寄生していく金田一家のキャストに古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこの出演が発表され、期待の声が寄せられていた。
本作の舞台となるのは1990年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家とは対照的に、高台の豪邸で暮らす永井一家。次第に金田家に”寄生”されていく永井家の主人で、実業家として成功しつつも中身はまるで“土建屋の親父”、永井慎太郎には、舞台やドラマ、映画で独特の存在感を放つ山内。また、美しく品もあるが天然な側面も持ちあわせる永井家の“奥様”、千代子には、デビュー以降数々の人気作に出演し、幅広い層からの支持を得る真木が決定。そして、その娘の繭子を次々と話題作に出演する恒松が演じる。さらに、一家の家政婦を務めこの物語のキーパーソンとなる安田玉子にはキムラ緑子が決定。また、舞台オリジナルの登場人物として、鄭の作品に多数出演し信頼の厚いみのすけの出演も明らかに。
いよいよ寄生する金田一家と、寄生される永井家のキャストが出そろった本作。実力派たちによるスリリングな演技と、舞台ならではの衝撃のラストに期待は高まるばかりだ。