ポール・ラッド、アントマンの魅力は「渋々ヒーローになったこと」。役柄への愛着から新たな敵の恐ろしさを語るインタビューを独占入手|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ポール・ラッド、アントマンの魅力は「渋々ヒーローになったこと」。役柄への愛着から新たな敵の恐ろしさを語るインタビューを独占入手

インタビュー

ポール・ラッド、アントマンの魅力は「渋々ヒーローになったこと」。役柄への愛着から新たな敵の恐ろしさを語るインタビューを独占入手

身長わずか1.5cmの“最小”アベンジャーズでありながら、目を見張る活躍をしてきたアントマン役で人気を博す、ポール・ラッド。新たな“アベンジャーズ”に直結するマーベル・スタジオ劇場公開最新作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(公開中)では、あのサノスをも上回ると言われる最強の敵、カーン(ジョナサン・メジャース)に立ち向かう。ラッドはどんな想いを胸に、最新作に挑んだのか?

アントマンことスコット・ラングといえば、バツイチ、無職、前科持ちというただのダメ男だった。ところがアントマンとなり、アベンジャーズの一員としてサノスとの最終決戦を勝利したいまでは、世界的にもいち目置かれるスーパーヒーローとなった。演じたラッドが、シリーズを通じて成長を遂げていくアントマンのこれまでを振り返りつつ、役柄への思い入れや最新作における見どころまでを語るインタビューを、独占でお届けする。

「アントマンが主役である本作からフェーズ5が始まるなんて、すごいこと!」

ポール・ラッド演じる主人公のアントマン
ポール・ラッド演じる主人公のアントマン[c]Marvel Studios 2023

――タイトルロールを演じる「アントマン」シリーズは3作目となりましたが、演じるスコット・ラングというキャラクターの最大の魅力はなんでしょうか?

「僕が気に入っている理由の1つは、彼がスーパーヒーローになることを自分では望んでいなかったのに、渋々そうなったという点です。彼は普通の人間で、超能力なんてなにひとつ持っていませんでした。葛藤もすれば、間違いも犯しますが、心のなかでは常にいい人間であろうとするし、父親でもあろうともします。僕はそういうところが好きだし、そういう資質には感情移入がしやすいのではないかと。観客の方々も、自分たちとそう違わないと思える誰かの目を通して、あり得ないようなスーパーヒーロー的な冒険を経験できるし、僕自身もスコット・ラング役を演じることはとても楽しいです」

アントマンたちは、娘キャシーが発明した装置によって“量子世界”へと吸い込まれてしまう
アントマンたちは、娘キャシーが発明した装置によって“量子世界”へと吸い込まれてしまう[c]Marvel Studios 2023

――確かに初期のスコット・ラングは、あまり気乗りしていないスーパーヒーローでしたが、いまやそうあることを楽しんでいたり、愛を語ったり、前よりも父親としての義務が生まれたりしています。こういったキャラクターの変遷をどのように見ていますか?

「僕は物語が向かっている方向性にワクワクしていました。シリーズ3作目となり、しかもこんな壮大なスケールで作られることには胸が躍りました。過去10年にわたってスコットは数々のことを乗り越えてきましたが、だからこそいまがあると思っています」

――最初にアントマンを演じることが決定した時、アベンジャーズのなかでアントマンはどんなポジションにいる、と考えていましたか?

「最初にこの役をもらった時は、正直、よくわかっていなかったです。アベンジャーズのことは知っていましたが、アントマンについてはよく知らなくて。それから、マーベルコミックの大ファンである友人たちから、アントマンやアベンジャーズが、ハンク・ピムによって作られたことを教えてもらったんです。そこで初めて『おもしろそう!』となりました」

――そしていま、アントマンのポジションは変わりましたか?

【写真を見る】こんな光景見たことない!『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で描かれる未知の領域、“量子世界”
【写真を見る】こんな光景見たことない!『アントマン&ワスプ:クアントマニア』で描かれる未知の領域、“量子世界”[c]Marvel Studios 2023


「かなりスケールアップしました。きっと観客は前2作でもお馴染みだったユーモアを本作でも感じると思いますが、その一方で、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では、視野の広さやスケールの感触が前2作よりももっと大きいです。

本作からフェーズ5が始まるし、今後MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で大きな役割を占めるであろう新たなヴィラン、征服者カーンが初登場するのが、アントマンが主役である本作だなんてすごいことです。ぐっと注目度が上がるし、大事にされているなと思いました!」

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