「現実に彼らが生きているよう」『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』胸アツな“東京卍會”結成シーンを現場レポート！

前作『東京リベンジャーズ』について、「戦略的というよりも時代の流れに乗って、想像していなかったような社会現象になっていった」と語るのはシリーズのプロデューサーを務める岡田翔太。2021年実写No.1の記録を打ち立てた前作だが、「今回の『血のハロウィン編』までは絶対やろうと、1の企画の段階から思っていたんです。1を背負ったまま2の物語を見るというのが今作の一番おもしろいところ。1のあのタケミチの頑張りがあって、東卍の話があって、その物語を背負った状態で『血のハロウィン』をやるというところまでが、僕が一番最初に企画を考えていた時の構想。1の撮影をスタートした時から、キャストの彼らとは2まで行けるようにがんばろうという話はずっとしていて、大ヒットしたから2をやろうと決めたわけじゃない。そこにたどり着けるようにがんばった」と語る。

もともと筋金入りの原作ファンである岡田だが、「2に対するお客さんの期待は計り知れないものになるだろうなと思っていました。かつ今回は原作の中でも一番好きなエピソードの『血ハロ』。ある種、神話に近いというか、原作の完成度がものすごく高いエピソードなので、非常に難しくて。原作が持つ物語の世界観通りにやりたいと思い、思いきって2本にしました」と、決して平坦ではなかった製作の道のりを語る。

さらに続編にあたって、ファンが待ち望んでいたのが新キャストだ。「本作のキャスティングで念頭に入れているのが、現実の世界に原作のキャラクターが出た時の説得力が感じられる人だということ。外見だけではなく内面も含めて。さらに原作を飛び越えた絆、仲間という部分を兼ね備えている人と考えていました」。

新しいキャスト陣は相当なプレッシャーだったはずだが、岡田も「この2のキャスティングを受けてくれたこと自体、感謝しかないです。人気原作の実写化で、かつ2はファンに一番人気のエピソード。相当なプレッシャーだったと思うんですけど、毎日その高いハードルを超えているのを撮影で目の当たりにしているので、僕が一番驚いています」と語る。なかでも場地は本エピソードにおいて最も重要な役どころとなるが、永山について「子どもっぽさ、無器用さ、破天荒さ、僕がチャレンジしたいなと思ったことを本当に超えてやってきてくれる」と話し、同じく村上についても「すごく無邪気な部分と狂気的な部分を兼ね備えていて、少年漫画のキャラクターとは思えないような凄まじいお芝居を見せてくれた」と絶賛する。

東卍結成メンバー6人が揃ったこの日の撮影。岡田は「うれしかったですね」と感慨深い笑顔を見せつつ、「僕が一番の熱狂的な原作ファンだったのですが、僕が想像していた以上にいい6人組でした。撮影している時も楽しそうですし、撮影が止まってもみんなで話している感じが本当に東卍のメンバーという感じがして、現実に彼らが生きているような感じがしました」。さらには「今作は、今日みたいな最高に楽しい毎日があったのに、こうなっちゃった…っていう振り幅が本当にすごくて。また、衝撃に備えていただきたいです(笑)」とも。

“血のハロウィン”と呼ばれる東京卍會VS芭流覇羅の一大決戦シーンはもちろん、キャスト、スタッフが熱くつむぐ渾身の前後編にさらなる期待がふくらむ。

取材・文/富塚沙羅